sousakuyamamusume
2025-09-08 21:16:49
1035文字
Public れいさんの二次創作
 

百年

九重さんとセラさんで夢十夜パロ


 石の下から斜めに、私の方へ青い茎が伸びてきた。どんどん長くなって、私の胸あたりまで来て止まった。
 と思ったら、揺らぐ茎の頂に、心持ち首を傾けた細長い一輪の蕾が、ふっくらと花びらを開いた。
 真っ白な百合だ。
 ぽたりと落ちた露で、花が揺れる。
 私は首を前に出して、白い花びらにキスをした。
 遠い空を見たら暁の星がたった一つ、瞬いていた。
「そう。――百年、経ったのね。」