万丈
2025-09-03 14:07:55
5297文字
Public 小説
 

好敵手

【AI生成】【二次創作】【天空戦記シュラト】
インドラ×ミトラ【第1話】
もう完全に捏造オンリーな、神将候補生時代のインドラ様とミトラ様BL時空ですよ!
今までの話と矛盾してても気してはいけない。このシリーズしばらく続きます。

次の話→雨宿りと、触れたい衝動


第二章:双璧の誓い
あの日、訓練場でインドラの手を握りしめてから、数年の歳月が流れた。

私、ミトラとインドラの関係は、周囲から見れば「犬猿の仲」のままだったかもしれない。訓練では誰よりも激しく火花を散らし、任務の報告会では些細なことで意見を戦わせる。
だが、二人きりになれば、その空気は一変した。私たちは、互いの戦術を誰よりも深く理解し、互いの心の内に秘めた孤独を、言葉もなく分ち合っていた。

インドラが私の隣にいることが、私がインドラの隣にいることが、いつしか当たり前の日常になっていた。

私たちは、神将候補生の中で常にトップを走り続けた。
インドラの苛烈なまでの突破力と、私の盤上を支配する幻術。その二つが組み合わさった時、私たちに敵う者はいなかった。
来る日も来る日も、互いに切磋琢磨した。私が幻術で作り出した難攻不落の迷宮を、インドラが力技で突破しようとして罠にかかり、私が「脳筋め」と罵る。かと思えば、私が座学の書物に没頭していると、インドラが「少しは身体を動かせ」と私を訓練場へと引きずっていく。
その日々は、間違いなく輝いていた。

私たちの力と連携は、やがて調和神スーリヤ様をはじめとする天空殿の上層部の認めるところとなった。
そして、運命の日。天空殿の奥深くにある霊廟にて、空席となっていた二つの十二羅帝のシャクティが、私たちを後継者として選んだのだ。雷帝のシャクティはインドラを、幻帝のシャクティは私を。シャクティが自らの意志で主を選ぶという伝説は、真実だった。

数日後には天空殿で厳かな襲名式典が執り行われ、私たちはそれぞれ「雷帝」「幻帝」の名を賜るという、天空界最高の栄誉に浴した。
式典の喧騒が過ぎ去り、夜の帳が下りた頃。
私たちは、どちらからともなく、お気に入りの場所である西の回廊へと足を運んでいた。
眼下には、星々のように輝く雲海が広がっている。

……ミトラ」

静寂を破ったのは、インドラだった。
普段は無口で、感情を表に出すことのない男。その彼が、真っ直ぐに私を見つめていた。

「お前がいなければ、私はここまで来れなかった。候補生の頃、孤立していた私に、最初に声をかけてくれたのはお前だった。いつも隣にいて、私を支えてくれたのは、お前だけだった。……ありがとう」

あまりに真っ直ぐで、純粋な感謝の言葉。
私の胸が、これまで感じたことのない、甘く温かい感情で満たされていく。

……私もだ、インドラ。お前がいたから、私は強くなれた。お前という目標があったから、私は道を違えずに済んだ」

「これからも、共に天空界を守ろう」

「ああ、もちろんだ。雷帝殿」

「幻帝殿こそ、頼りにしているぞ」

私たちは、子供のように笑い合った。
その時だった。隣に立つインドラの、その頼もしい存在感に、そして共に未来を歩めるという喜びに、私の心は感極まっていた。
気づけば、私は無意識のうちに、すぐ隣にあったインドラの手を、求めるように握っていた。

「ミトラ……?」

インドラは突然のことに驚き、戸惑いの表情を浮かべた。その視線が、繋がれた私たちの手に注がれている。
私もまた、自分の大胆な行動にハッとした。慌てて手を離そうとするが、なぜか離せない。
インドラは、驚きながらも、その手を振り払いはしなかった。ただ、戸惑いながらも、静かに私の手を受け入れている。

繋がれた手から伝わる、インドラの温かい体温。
この手を、離したくない。
心の底から、そう思った。
ライバルだから?
親友だから?
違う。

私は、この瞬間、明確に自覚した。
この胸を満たす、焦がれるような熱い感情は、友情などという生易しいものではない。
私は、インドラを、一人の男として、愛しているのだと。

私の心に芽生えた新たな感情に、インドラはまだ気づかない。
二人の視線が、星空の下で静かに交錯する。
十二羅帝としての輝かしい未来と共に、私たちの関係もまた、新たな局面を迎えようとしていた。