和泉 小夜
2020-05-15 10:05:55
2063文字
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化け物切りと地蔵菩薩

タイトルが あまりにも 雑。 あと 漢字を 多用してます。 よろしく。


『おい、地蔵行平』

……山姥切長義。特命調査の、唯一の監査官。
扨、吾にどのような用事だろうか。
大方、検討は付くが。

「監査官殿か、吾に何か用でも?」
『しらばっくれるな』
「扨、何の事やら」

読んでいた本を閉じ、くすくすと笑うと、山姥切長義の表情が歪んだ。
嗚呼、恐ろしい。綺麗な顔が台無しだ。

『俺が言いたいこと、分かるよね』
「検討は付いているが……。実際に云われねば分かるまい」

もしかしたら、夕餉当番を肥前忠広と交代した件かも知れぬ。
一応は<言いたいこと>とやらを聞いておこう。

『お前は好い加減、貞に甘えるのをやめれば?』
『貞は誰にでも甘いから、迷惑だと言い出せないだけだよ』

矢張り、貞であったか。
だが、何故、吾に云うのであろう。
恋仲でも神様でも無いから、が、理由の根底に在りそうだが。

……そなたこそ、貞に依存するのは止めた方が良いのでは?」
「貞は優しいから、迷惑だと云えないのであろう」
『は?他刃に兎や角言われたくない』
「偶然だな、吾も同じだ。そなたに何かを云われる筋合は無い」

そう云うと、何も言わずに睨んで来た。
自分は良いのに他刃は駄目な理由を聞きたいが……
聞くと面倒な事が起こりそうだから止めておこう。