和泉 小夜
2019-12-04 11:29:50
7791文字
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20の扉

『かみさまのおはなし(https://privatter.net/p/4875765)』で「随分前に7200字で書き切っている」といった文章がコレだが、冒頭を書き足したが故に7500字を超えた文章が此方です。当時は北谷菜切が居なかったから此処には居ません。


『じゃあ、もう一度だけ質問しても好いか?』
№18.薬研通吉光。
『幸せになれないのは他刃が原因か?』
「Yesだな。更に端的に云うならばお前等が原因だ」
八つ当たりに近い感情だな。まぁ、お前等の所為でもあるのだが。

『僕も質問して、いいですか?』
№19.毛利藤四郎。
『太鼓鐘貞宗は、誰かと一緒に幸せになりたいんですか?』
「Yesだ。俺は、彼の刀と幸せになりたい。でも彼の刀と俺の幸せは違う」
「だから一緒に幸せになるだなんてことは、死んでも出来ないんだ」

『それでは、最後の質問をしても、いいでしょうか?』
№20.五虎退吉光。
「此れで最後だ」
『分かっています』

『太鼓鐘は、元主を含む逸話を大切に想っていますか?』
「また随分と抽象且つ曖昧だな。それに此の質問が何の意味を為す」
『質問に答えてください。肯定と否定で答えられる筈です』
……薬研通やお前は派手な逸話持ちだと思うし、羨ましいと思ったこともある」
「だが俺の元主も立派な方だ」
「派手な逸話は持っていないが、それに文句は無い。刀は使われてこそだ」
「俺は、逸話よりも、大切なものがあると思う。でも、」
「刀工や元主のお蔭で今の俺たちが在るとも思っている」
……肯定と、捉えても宜しいですか?』
「好きに捉えてくれて構わない。それに関しては肯定も否定もしない」

「で?廿の質問が終わったわけだが」
「何か分かったのかよ」
『えぇ、分かりましたよ』
「じゃあ答えてみろ」