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さつま
2025-07-08 19:21:05
3862文字
Public
🍶🟦
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【こばなし】🍶🟦
みじかいの
子供の頃に🥈さんに鍛えられ、まだ若い🍶をぶち負かして船に乗せられた年下女。男として振舞ってたから、色々育つまで男だって思われてたってそんな定番な。🎤ちゃんは生きているよ。
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「う
……
うぅ」
僅かに意識が浮上した瞬間に訪れる頭痛。昨晩はどうしていただろうか、と女は痛みの理由を目を閉じたまま探る。
昨晩は確か襲撃してきた海賊を潰して、財宝をかっぱらって、宴をして
……
して
……
?そこからの記憶が無いことに、どうやらかなり‘’出来上がった‘’状態にまでなってしまったようだと、痛みの理由を理解した。
頭の中は相も変わらず痛みを与え続けている、これはホンゴウから薬を貰わないといけない。そう思った女は、開けたくないと嫌がる瞼を無視して、しょぼしょぼと目を開ける。
「ん?」
そして視界に入ってきた胸板。思わず目を閉じてしまった彼女は、何も悪くは無いはずだ。何せ共にベッドに転がり込んだ記憶が無い
……
悪いに決まっている。酔っ払って判断力も低下した状態で、男と共にベッドインだなんて。これで船を下りる原因となったら笑いごとではない。死活問題だ。
目を閉じたまま、己の着衣を手探りで確認する。靴以外は何一つとして脱いでいない、問題無し。
(よし)
少しだけ身じろいで、体の具合も確認する。頭痛と二日酔いの気分の悪さのみ。
(よくないけど、よし)
残る問題は、隣で眠る男の存在である。目を覚まして変な誤解をされる前に、この場からさっさとずらかろうと、女は閉じていた目を開いた。
「
……
はよう」
起きている。赤い目と、バッチリ視線が合った。乱れた赤い髪を枕に散らばらせているのは、見間違えようもないこの船の船長、シャンクスだ。まだ状況を理解していないのだろう、掠れた声が呑気に朝の挨拶をしてくれた。
まだ寝惚けているのであれば、誤魔化せばどうにか抜け出せそうだ。そう思っていたが、そうもいかないらしく、シャンクスの右腕が腰に回り女を引き寄せる。
(ま、て!)
内心動揺する女を余所に、シャンクスの顎がこめかみに当たり、いつもより少し伸びた髭を擦りつけた。
そして数回大きく深呼吸をしたシャンクスだったが、体に力がこもり、固まる。それはもう、ギシリと音が聞こえそうなくらいに。
「
…………
どわーーーーー!!!!!!スマン!!!!!いてっ!!!!!!」
勢いよく、それでも腕に抱いていた女を突き飛ばすようなことはせず、飛び跳ねるように体を離した。なんなら飛びすぎてベッドから落ちた。
わたわたと慌てながらシャンクスは自分の服を確認し、ベッドに座り直した彼女を上から下まで確認し、シーツを捲り、何も無かったことを確信して、ようやっと落ち着いた。それでも床に座ったままなのだが。
「本当にスマン。飲みすぎのせいか、途中から記憶が全く無ェ」
「奇遇だな、ウチもだ」
首の後ろを気まずそうに掻く男は、女と寝慣れているだろうに、随分と照れくさそうにしている。
女はその姿を見ないようにと視線を逸らし、小さく長く息を吐いた。幸いシャンクスも床を見ていて、女の様子に気付いていない。
(大丈夫、落ち着いてきた)
早鐘を打っていた心臓は大人しくなったし、熱くなっていた耳も覚めた。その辺に投げてあった髪留めを拾い上げ、何も無かったかのように髪をまとめて止める。
「ま、別に謝る必要なんでないさ。何も無かったんだし」
互いの不注意だったってことさ。女はそうカラカラと笑い、ベッドから足を下ろして立ち上がった。ズキリと痛む頭に手を添えて、うんざりとした顔のままシャンクスを見た。
「ホンゴウから、薬を貰いたい」
「そいつは賛成だ」
何も無くていいんだと、女は心の中で呟いた。
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