【#深淵覗きの断章】夢叶えし者の、終わりの話

“交信”の能力を持つ星の子『ネモフィラ』と、夢見の町のスケーターの、不穏寄りな短いお話。
ふせったーに掲載していたものの加筆修正版となっております。

⚠原作の諸要素に対する独自解釈・捏造・オリジナル設定あり⚠

Fanmade by チーバオ(QiBao)
#sky創作 #sky二次創作


『私たちの思い出を。夢を叶えた瞬間を。辿ってくれてありがとう』
……
『あなたと一緒に滑れて、とても楽しかった!』
……ああ。オレもだ」



 ネモフィラの意識は、無情で冷たい終わりの光景から、希望溢れる夜の世界に戻ってきていた。



「お前らの最期も、幸せな思い出も、絶対忘れない」
 そう口に出して、スケーターと向かい合い、同時にお辞儀する。

 二人が零した光の涙が、氷の上に落ちる。
 その響きは、円形劇場を満たす大歓声と花火の音で掻き消えた。

《了》