土地や器物に宿る、“精霊の記憶”よりも朧気で、儚き残留思念達。
彼らは普通の星の子には見えず、介入もされず、ただ薄れて消えていくのを待つだけの存在だ。
だが、“交信者”たる星の子『ネモフィラ』は彼らに呼び掛け、触れることが出来る。
かの子とその師匠
―深淵覗きガーベラは知っているのだ。
峡谷に響く歓声の正体が、黄金時代を生きた観客たちの楽し気な残留思念である事を。
特に、戦場となった捨てられた地では、淀み穢れた緑の大気に『不明瞭な思念達の霧』が混じり、その霧が“交信”の精度を鈍らせる事を。
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