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nuka_boshi
2025-05-26 09:28:28
69686文字
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利吉さんで賽殺しパロ
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利吉さんで賽殺しパロ解説的な
めちゃくちゃ長すぎる解説。筆者が忘れっぽいので備忘録に書いた。
なので読まなくても良いやつ。興味ある人は本編読了後にお読みください。
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パロ元から見るポジション
◇梨花ポジション
主人公という意味で、基本的には利吉さんにこのポジションを与えた。
梨花が『ループの記憶があるが故の人間性の欠如』から徐々に人間性を取り戻していく物語だったのに対し、利吉さんは『過去の失敗から目を背けていたが故の失態&愚かムーブから必死に立ち上がり人としての成長をする』物語として書いているので、利吉さんの人間性や自己矛盾、複雑に屈折した感情に関してはかなり大切に書いた。利吉さんのファンから『利吉さんはこんなにカッコ悪くない!』と叱られそうなレベルでねっとり書いた。かっこいい利吉さんが好きというファンから刺されそう。
また、原作での梨花の『過去のやらかしで孤立しており一番大事な親友から虐めを受けている』などの設定は全カット。ここまでやると流石に利吉さんが立ち直れなくなるし、それが自然になるバックグラウンド用意するのも大変だったので。というかそもそも落乱キャラでそういうの見たくなかったというのがデカい。
そういう意味では祭囃子の幸せ時空から叩き落とされての日々の虐めや礼奈からの憐れみ、そして居ないはずの母への鬱屈した感情に振り回されつつずっと手掛かりなしのカケラ探しをほぼひと月やってた上に発覚後にほぼ猶予なしで選択せねばならなかった梨花と比べれば、利吉さんは遥かにマシな環境。どちらかというとこのあたりの原作梨花の過酷な設定に関しては滝夜叉丸が担っている。
滝夜叉丸の母が『息子に誰かがおかしな事を吹き込んでいる』と危機感を覚えて追い詰められているのはひぐらしのなく頃に暇つぶし編のTips由来。元ネタの梨花の母は気の強さなどから狂ったりせず娘を守ろうと彼女なりに暴走していたが、滝夜叉丸母の場合はそこまでの気の強さは無く心を病んだ、という設定。ちょっとニュアンスは違うが滝夜叉丸の家族関係に関してはスパイラルの鳴海歩の両親もほんのりモデルにしている(※滝夜叉丸母の場合鳴海母のようなド畜生ではなく普通に善良な被害者だけど)。初期構想時は梨花母と鳴海夫妻と自分の人生経験からifを考えアレンジ〜という感じだったが、書き下ろしTipsの構想時に改めて設定の見直しなどを行った結果、沙都子の親子関係、タコピーの原罪のまりなとまりな母やハッピーシュガーライフのしおとゆうな(しおママ)などの要素も含まれていることに気付いたので結構色んな作品の親子関係をゆるふわキュートにミックスした感じ。構想時はうみねこ未履修だったが、アニメのみ履修した結果どうやら桜座と真里亞の関係性がかなり近いものがあるようなのでもし本格的に滝夜叉丸編を執筆した場合解像度がかなり上がると思われる。
……
この辺ときり丸&桜木先輩関係のイベントが間違いなく瞬間的に曇らせレベル9まで行くので(下手すると一時的にMAXの10行くかも)流石に今のところ書く予定は無いが。
そういう意味では梨花のポジションは基本的に利吉さん、利吉さんの負担できない分野を滝夜叉丸が担っている形。
◇羽入ポジション
元ネタ賽殺しに則るなら羽入(世界説明兼主人公の相談役の神さま)ポジションは必須だった。とはいえオリキャラで神さま出すわけにはいかず、尚且つ原作のような『特殊パワーで元の世界から不安定な交信!』をさせても、ちょっと室町利吉相手では覚悟の重みを出すには向かない上に利吉さんが超常現象に逆に戸惑う事になるなと思ったので、誰をあてがうか一番悩んだ。正直元の世界から交信する役としては最有力候補は駆け出しプロ忍きり丸だったのだが(曇らせ利吉さんときり丸が会話するネタを直前にソウルメイトに送りつけた事からこの2人の絡みアリだなと思ったというのもある)、きり丸の場合『親殺ししないと帰れない』に対しては絶句するし嫌がるが『令和の世界の方がみんなが幸せなる』に関してはノータイムで『うるせえいいから黙って帰ってこいや』を言いそうなので室町利吉が自分で選択するという作品上一番大切な事がやれない為却下。土井半助やその他のキャラだと利吉さんが要らん見栄張って余計に拗れる上、利吉さんと距離があるキャラにこの役目させると違和感しかないのでそちらも却下。
交信してくれるキャラがいない以上、令和時空に先に来ていて現地人として溶け込んでいる設定でキャラを出すのが一番なのだが、その場合「背伸びをして要らん見栄を張っている利吉さんからある程度本音を引き出すには同格〜それ以下のキャラクターでなければ無理」と判断。当然、利吉さんより年上のキャラクターは全員不適格。その上で主人公に覚悟を問う、導く役割なので、一定以上のメンタルの強さと経験が必須。また、絶賛曇って逃げてる利吉さんが向き合える相手となると、原作で親しい相手をあてがう訳にはいかず、ある程度の距離が必要となった。以上の条件から最低でも四年生以上のキャラクターで、メンタルの強いキャラクターが必要になった。
候補として仙蔵、伊作、文次郎などが挙がったが、『いやでもこれ先に令和時空に転生してるってことは死んでる事になるよなぁ
…
流石に無意味にキャラ殺すのもエコじゃないからやりたくないよなぁ
……
』と悩んだ所で、ふとつどい設定で滝夜叉丸という男が早死にしていると聞いた話を思い出す。よし、これだ。死ね、滝夜叉丸。
というわけで滝夜叉丸に羽入ポジションを与える事に。とはいえこのネタを考えた時は軍師視聴直後であり、滝夜叉丸という男を全く知らない、見ても何故か記憶から消える怪奇現象が発生中だった。
故に『よし、めちゃくちゃ覚悟決まってて最高にカッコいい役回りを与えよう。その代わり令和に戻って「滝夜叉丸の墓参りやらないとな」って利吉さんが言ったら「いや生きてます」させよう。そうすればオチが付くし読者も利吉さんも『あのクソカッコいい滝夜叉丸はなんだったんだよ!?』ってなるから私が味わった滝夜叉丸消失の恐怖を叩き込める。アイツが消えていく恐怖をみんなも味わえ!!』と決意。多分作中で一番カッコいいポジションになった(ちなみに脳内から滝夜叉丸が消える現象は、ただでさえ筆者にとって滝夜叉丸が複雑すぎる人格形成をしている上に顔面の情報量まで多いので脳がキャパオーバーして騒音としてシャットアウトしていた説が有力になってきた。うるさすぎて認識できないとかそんなんアリかよ)。
結果的に原作の一部と「綾部喜八郎の滝夜叉丸の段」見た事で『あっコイツ完全に自分が大好きで仕方ない泥臭い嘘つき体育会系男子じゃん!スバ虐の系譜の者じゃん!』したので、曇らせ嘘つき滝夜叉丸の幻覚を見れているうちにと思って猫箱の綾部視点滝夜叉丸だけ先に書いてから豪華版パンフ見たら普通に自分の解釈のまま書いて良さそうだったんで本編書き始めることになった。つまりこのシリーズは消えると思ってた怪異が実体化したことによって出来たと言っても過言ではない。
余談だが、もし六年生を羽入ポジションにした場合、それぞれ
伊作→一番原作羽入に近い動き。羽入ほどの可愛げはないが、どんな情けない動きしても見捨てず最後まで面倒見てくれる。ただし時折めちゃくちゃ人の心が無い為、カケラ探しに必要と偽って室町でも使える現代医療技術丸暗記させにかかるのでシリアスクラッシャー。協力のメリットは自分でちゃっかり作る。
仙蔵→かつて死別した同室との思い出を支えに生き続けてると言うバックグラウンドで、今回の滝夜叉丸の動きに近く『虚勢貫くと決めたならちゃんとやれ』と叱りながら動く役回り。ただし滝夜叉丸よりシビアなので下手すると普通に見捨てられる。過去の同級生達とは『まあ顔同じだけの別人だし』と割り切り、距離を置いている。
文次郎→前世の世界で仙蔵と何かしらの約束をしており、その為に『この世界に屈する訳にはいかない』と自分をギンギンに鍛えまくって折れそうな心を必死に保っている。なので『折れそうな心を支える人が必要』な利吉の心情に寄り添いつつ厳しい言葉をかけ続ける。当然令和留三郎とは仲が悪い。
……
と、それぞれ全く違う動きになる予定だった。まぁ滝夜叉丸が一番適任だったので、今となっては滝夜叉丸に任せて良かったが。
滝夜叉丸に気付くまでは最有力候補は仙蔵だった。文次郎は当時『隠し味を感じる』『なんかコイツわかんねえ』と騒いでたので、書いても自分の中でパチモン化しそうという理由で保留にしてた。
ちなみに6ろに関しては羽入ポジションさせても良かったものの、トリッキーすぎて利吉視点で理解できない=心を開くまでに時間がかかりすぎるために却下(特に小平太が)。
留三郎は『過去の世界の同級生達との約束を胸に、この世界に屈してたまるかと必死で立ち続け世界そのものに勝負を挑む』という設定で考えたものの、世話焼きっぷりが強そうすぎて曇ってる利吉さんぶつけると庇護対象扱いになりそう→伝子さんとアプローチ被るので無理、という認識だった。
とはいえ、原作では羽入にとって主人公である梨花が娘であり友人であり運命共同体なので、梨花が精神的に成長することが羽入にとっての救いであり希望になる為問題ないのだが、今作に於ける羽入ポジションはあくまでも他人。利吉さんが成長したからといって別にメリットが得られないし、かと言って他人の善意にタダ乗りしてそのまま何も返さず終わるような情けない主人公は書きたくない。とはいえ利吉さんが自発的に出来ることなどたかが知れているし、メリットを自分で見つけてちゃっかり手に入れる逞しいキャラを羽入ポジションに当てると、それはそれで『結局〇〇の掌で転がされていただけでは?』になりかねず、利吉さんの成長が茶番と化すのでそれも困る。あくまで『利吉さんにやれる範囲内で』『そのキャラにとっての救いとなる事を』『打算や目論見なしで自然にやれる』必要があった。
……
という意味で、滝夜叉丸以上の適任者は居なかったと思っている。滝夜叉丸、軍師パンフ読む前の記憶に残らない頃から『クソプライド高そう』『嘘つき系のプライド激高民』『自己評価低そう』という認識だったので、どこかに憧れの人が居そう&誰かに見てもらえないと自我を保てないタイプと見ていたので、利吉さんに『見届けてくれ』させたら最高に感激して浄化されると踏んでたので。
とはいえ流石にミリしらの幻覚なのでこれは絶対原作に触れたら書けなくなると思ってたら、なんか知らんけどパンフの小説でより強度を増して帰ってきた。なんでやねん。
なんやかんやで今作の裏主人公的立ち位置というか、作品上一番重要だと言っても過言じゃないポジションだったので、滝夜叉丸が『見ていてくれ』で浄化されるか否かに作品の存在そのものが懸かっていた。最終的には滝夜叉丸がこのポジションになった事により、当初決めるつもりが無かった令和時空への転生条件など細かいここだけ設定が色々決まったところもあり、一番適役だったと思われる。
ちなみに滝夜叉丸がこの世界に来たのが十年前とかなり幼い時期なのは、彼の決意を固め言葉に説得力を持たせる為に必要な年数だったから。
四歳→転生、カケラ判明
七歳→帰れなくなったことを知る
九歳頃→三之助、四郎兵衛と再会して曇る
十歳→母親の無理心中未遂他怒涛の曇らせイベント、金吾・きり丸との再会で気付かなくて良いことに気付いてしまい心が完全に折れる。が、三木ヱ門・タカ丸の尽力によって立ち直る
〜十二歳→何とか気持ちの整理をつけ、過去を客観視できるようになってくる
十三歳(秋以降)→守一郎とエンカウント
十四歳→本編軸
という流れ。実は滝夜叉丸の過去に関してはカケラが誰だったかを決めれば即座にでも物語にできるレベルでバックグラウンド固めてある
……
のだが利吉さんの物語としては蛇足な上に、完全にヌルゲーだった利吉さんと違って曇らせレベルが高いので(曇らせレベル8〜9相当)正直書かなくても良い気がしている為、カケラを敢えて決めていない。
過去編の滝夜叉丸の挙動はレナや鷹野のムーブに近い(というか祭囃子鷹野ムーブ普通にやってる)ので、もし過去編書くなら羽入&梨花ムーブはしない=かなり強火な動きになるので甘っちょろい事はしないがその分お労しいことになるのは間違いない。
◇梨花ママポジション
『元の世界に居ない』為、室町へ帰る=殺すのと同じ、というギミックのために存在させる事になった架空の母。というわけで伝子さんを当ててみた。ここで伝子さんを梨花ママポジションにする事で利吉さんが親子関係を修復する話として利吉さんの再起を描けるし、何よりジェネリック伝子さんなら筆者が伝子さん好きすぎてまともに描写すると解釈違い起こして書けなくなる問題を解決できるので、伝子さん出せる二次創作やるならこれしかないと思った。元々は伝子さん書きたすぎてソウルメイトにネタとして送ったDMからの発展で誕生したネタなので、伝子さんへの愛がなければ物語の構想ができなかった感はある。
梨花ママポジションという事で初手の段階ではもっと強めに利吉さんに踏み込ませる予定だったのだが、出会い頭に利吉さんが発狂しやがったのでだいぶ優しくなった。解せぬ。
◇圭一ポジション
今作では『いない』けど『いない』事こそが幸福の証明であり主人公にとって重要なポジション、という事で彼のポジションは土井半助に担ってもらったつもり。
◇部活メンバーポジション
部活メンバーのポジションは乱きりしんに任せるつもりで当初から想定していた。
一番悩んだのは礼奈の割れたコップの下りを誰に言わせるか。当初は乱太郎に言わせることを想定していたが、最終的に『こういう核心を突く言葉は乱太郎よりしんべヱに言わせた方が説得力が出る』という理由でしんべヱに言わせることに。しんべヱらしい例え方という事でコップからケーキの話に変更した。
きり丸には『どんなに幸せな世界だろうと、今のこの世界を生きて手に入れた友情や絆を手放したくないしこっち選んで正解』と言い切ってもらうのは最初から決めてた。乱太郎は利吉さんの心を慮るので即答できないし、しんべヱだと説得力のある言葉を構築するのに少し時間がかかると見たので、ここはきり丸に言わせた方が説得力と重みがあるので。
乱太郎はそういう意味で2人と比べて少し影が薄くなってしまった気がする。
……
まさかこれが不運パワー
……
!?
◇レナポジション(罪滅ぼし)
「私を信じて」のレナを伝子さんにさせよう、は初手で既に考えていた。というのも、利吉さんが忍者であるが故に、中途半端に元ネタを再現しても『忍者だから殺人への葛藤がない』『目的の為なら心を殺せる』になるので選択の重みが引き出せない。その為、利吉さんが伝子さんを殺そうとするシーンは必須だと考えた。
利吉さんが心を殺して目的を果たそうとするならば、それを上からぶち破って強い意志で本音を引き出せるシチュエーションが必須。つまり、伝子さんに「私を信じて」させた方が良い、という考え。
また、本作に於ける利吉さんの基本的なムーブメントである『冷静なように見えて冷静でない』『他人の声に耳を傾ける事が出来ずに逃げ続けている』も実は罪滅ぼし編の怜奈の動きをモデルにしている。つまりレナvsレナ。本作はほぼレナ概念で構成されてた。
◇綾ベルンカステル(仮)
原作のベルンカステル見たらだいたい察しがつく通りの存在。楽しくカケラ遊びに興じる魔女ポジション。
書いてる途中にどうしてもベルンカステルポジション欲しくなって書いた。ただしコイツ、元ネタに則って名前名乗るなら間違いなく踏鋤の踏子ちゃん名乗り出すという凄くカオスな事になったので頭抱える事になった。なんで原作に綾ベルンカステルを指す名前が存在してるんだよ(遠い目
ひとつ上位の世界からの観測者、という意味を込めて1文字名前をずらす、の法則使うならいろは順で一文字ずらして正式名称が『綾戸踏子』になりそうなのもダメ。なんで元ネタに絶妙に掠る名前になるんだよ!(絶叫
というわけで名前に関してはギャグにしかならないものの、かなり不気味な存在になった気がする。くすくす笑い封じたのにまさかここまで魔女ムーブが似合うとは。
猫箱に関しては果たして読者に語りかけていたのか、それとも別の「カケラに迷い込みかけている誰か」に語っていたのか。室町利吉をあの世界に落としたのは本当に彼なのか、それとも彼の悪趣味な冗談なのか。
――
それは皆様の心の中に。
北条沙都子(令)ポジション
ひぐらし令の最終巻の沙都子の言葉がめちゃくちゃ良かったので、その部分をなんとか織り交ぜたい
……
ということで、室町土井半助にその発言をねじ込んだ。天鬼になりながら踏みとどまった人間の言葉だ、説得力が違うぜ!
これに関しては直前にひぐらし令読まなければそもそも入れなかった。
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