HQ【佐久日】ログ

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佐久日のSSまとめです

バレンタインの日


臣さんは甘いものがあんまり得意じゃない。
実際、この時期になると社内で「断られた」と撃沈している人たちをよく見かける。

「はい、今年の」
ベッドの上で、どろどろに溶かされたチョコみたいになってる俺に小さな箱を差し出した。
「わぁっ嬉しいっ 開けていい?」
起き上がり箱を開ける俺に臣さんが寄り添う。
肩を抱かれお互いの肌が密着するのを嬉しく思い、俺はチョコをつまんだ。
「美味しい?」
「美味しいですっ ねぇ、臣さんも」
食べて、とつまんだチョコを臣さんの口へ持っていった。
臣さんはそれを俺の指ごと口に入れる。
指先をねっとり舐められるのをうっとり見つめた。
「美味しい?」
「お前の方が美味い」
指の付け根から先まで舌が滑る。
全身に電気が走った。
じゃあ、もう1回食べてください」
首に腕を巻きつけ耳元でそうつぶやくと、臣さんは微笑んでキスをくれた。
そのままベッドに沈む。
散らばるチョコは見て見ぬふりをした。

ねぇ臣さん 俺知ってるよ
本当は甘いものが好きだってこと
けどそれは、ふたりだけの秘密ですよ