クレハ🍎
2025-05-08 08:12:34
3460文字
Public ifのいふ
 

親孝行

『ifのいふ』から父と子どもの話。
子どもの性別は未定だけど気持ちは息子。
ナチュラルに微死ネタ有り。

閲覧自己責任、読了後の苦情は受け付けません。



 描かれた風景画を楽しみ、丁寧に文字を読む。特別なことは書かれていない。綴られているのは日常的なものばかり。それでも子どもは、楽しそうだと思う。
「うん、楽しくやっていそうで何より」
 にんまりと口角を上げる。
 子どもは絵葉書を棚の上に飾る。傍らには蕾が膨らんだ椿と、父と母と子どもの写真。
「さぁて、今日は庭の手入れでもするかぁ」
 大きく伸びをして剪定道具を取りに行く。今日は忙しくなるぞぉと慌ただしく部屋をあとにする。
 部屋に残された紅の蕾がほんの少し、綻んだ。