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camellia57
2025-03-19 23:32:41
5233文字
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片桐320の日小話まとめ
今までに書いた片桐さんが出てくる話をまとめました(作家アリス時空です)
火村とアリスも出てきますがどの話も2人は付き合っていません。
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「有栖川さんは生粋の関西の方ですからお喋りもお話にオチをつけるのも得意ですよね?」
「ひどい偏見ですね、片桐さん。急にどうしたんですか?」
「これから依頼するお仕事を引き受けやすい空気を作ろうかと」
「なんや、それならそうと言ってくださいよ。そもそも私が片桐さんからの仕事を断るわけないやないですか」
「僕とラジオに出てください」
「嫌です」
「有栖川さんに拒否権はありません。これは決まったことなんです」
「横暴やわ」
◇◆◇
「あ、この質問も多かったんですよ、有栖川さん」
「どんな質問ですか?」
「『有栖川先生の最初の読者は誰でしたか?』有栖川さん、覚えてますか?」
「ええ、覚えてますよ。忘れられないですね」
「どなたかお聞きしても?」
「そういう質問ですしね。大学の同級生です。片桐さんにはそのときのことお話したことあるかもしれませんね」
「ああ、あのときがそうだったんですか。あ、2人だけの会話になってしまってすみません。『詳しく聞きたい』ってコメントがたくさんですね」
「大した話ではないですよ。あまり大きな声では言えないんですけれど、講義中にちょっとまあ、そういうことをしていて」
「内職ですね」
「聞いている人は真似したら駄目ですよ。いや最初は真面目に聞いてたんですよ、本当に。でも新人賞の締め切りが迫っていて書き始めたらいいペースになってきて。そしたら隣に座ったやつがその原稿を読んでいたんです。おかしなやつですよね」
「講義中に小説を書く人も珍しいですよ」
「はは、確かに。人のこと言えませんね。まあ、そいつがはじめての読者になりました」
「その方は今も?」
「直接感想をもらうことはほとんどないですけどね、読んでいるみたいですよ」
「口調はあっさりしているみたいに聞こえますけれど、有栖川さんとても嬉しそうな顔をしてるんですよ。その方に教えてあげたいなあ」
「それはほんまにやめてください。恥ずかしいでしょ。もうこの質問はおわりおわり。次いきましょ」
「はいはい。次はですね
……
」
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