sousakuyamamusume
2025-02-28 17:54:13
3469文字
Public 一次創作
 

赤と白(ごちゃまぜ、温度差で風邪引くと思う)

・睡眠薬的なのを飲まされたヴァイスと下手人にぶち切れしながら迎えに来るロッソ
・酔った勢いでロッソを模した人形買っちゃって頭を抱えるヴァイス
・土産物屋で剣のおもちゃ(キラキラでドラゴンなアレ)を真顔で買おうとするロッソとマジかよと思ってるヴァイス
・日本的な国に外交で行ったロッソとヴァイスに鯛焼きを食わせたい


たいやき

 和平が締結されてから、たまに王国と帝国が共同で文書を届けるような任務があった。今回もその任務の1つ。
「しかし、本当に島がまるごと1つの国とはな。にわかには信じがたいが。」
「実際みてもあんまり実感沸かないよな。」
 着ている服も、売られている食べ物も、全然違う。一応言葉は頑張って叩き込んできたから会話はでき……いやちょっと堅苦しいかもしれないけど、一応できるっちゃできるはず。通じはする。変な顔されるけど。
『そこのあんちゃん、例の『おーこく』と『てーこく』の人かい?』
『肯定だ、我々は親書を届けに来た。』
『腹が減っては戦はできぬ。どうだい、俺のおごりってことでたい焼きでも食ってかないか?なーに、代わりにお前さん達の国でここのこと広めてくれりゃ十分よ。』
 ……たい焼き?
「知ってるか?」
「私も全知全能ではない。」

 たい焼きの『たい』は確か、この国では魚の名称だったはずだ。だから焼き魚の類が出てくるとばかり思っていた。
 実際に出されたものを前に些か戸惑いの感情を覚える。
『なんでぃ、見たこともないって顔して。』
『肯定だ。そも、タイとは魚のことではなかったか。』
『だからほら、魚っぽい形してるだろ。』
 ……ああ、なるほど。魚をもした焼き……焼きとはなんだ……
……食べないとはじまらないな。」
……そうだな。」
 意を決して食べた。
 甘い。
 甘い?

「なんだこの黒いの、すごい甘いんだけどなんだこれ。」
『あー、初めて食べるんじゃ驚くよな。言葉はわからんがそれはわかる。あんこだ、それは。』
「あんこ。」
 おいしい。おいしいけど、なんだろうな。想像と全然違う味でそれどころじゃない。
「まさか甘味だとは。」
 流石のロッソも想定外だったらしい。こいつがこんなに目まるくしてるの初めて見たな。
『その様子じゃ気に入ってもらえたらしいな!』
『対価を払うべきだろうか。』
『今回はいいって。代わりに店の評判でも広げてもらえりゃ十分。』
 いやそうはいっても払うべきではあるだろう。一応この国の通貨もあるにはあるし。
『通貨はある。いくらだ?』
『強情なあんちゃんだなー。200Yだよ。』
……は!?」
 本気の驚きが出た。

「たった200Yなのか!?」
…………もう少し払っておくか?」
「いや……店主さんも困るだろうしな……。」