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sousakuyamamusume
2025-02-24 22:25:53
3125文字
Public
一次創作
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赤と白(小説版)
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夢を見た
夢を見た。
僕が帝国の騎士団長になって、まぁそこそこに嫌味言われたりするまでは現実のままだが、どうも夢の中の僕は現実の僕よりも疲れ切っていた。そんな僕を、僕が眺めているような夢だ。確かこういうのを明晰夢というのだったか?ロッソの奴がそんな話をしていた気がする。
そんなことを思った所為か夢にあいつまで出てきた。いつの間にか酒場の個室に夢が移動している。
「帝国の騎士団長ともなれば、流石のお前も疲れの色が出るか。」と、相変わらず鼻にかけた感じ。こういうロッソは嫌いだし、元気な僕ならひっぱたいてもおかしくないが
……
「
……
そうだな。」
あまりにも元気の無い『僕』の返事に、ロッソが怪訝な顔をした。仕方がない、何せ夢を見ている側の僕も怪訝な顔をしている。
「そんなに疲れているならばいっそ私のもとに来るか?」
「
……
そうすれば、嫌味を言われることもない、か。ああ、いっそ、それでもいいかもしれないな。」
「ならば今夜は窓を開けて寝ることだ。それから
――
お前に嫌味を言う人間の名前をリストアップしておくように。」
「
……
という夢を見た。」
たまに行われる飲み会(親睦会と呼ぶには俗なため、ヴァイスの言葉を借りてそう呼んでいる)の途中にそんな話になった。いいのか?私にそんな話をして。
「ほう?わざわざ私に言うあたり、正夢にして欲しいということか?」
「タチの悪い冗談だな相変わらず!」
「冗談だと思うか?」
「冗談だと思いたいんだよ察しろ!!」
さりげなく探りを入れてみたが、あいつの夢の中のあいつ自身とは違い、元気な罵倒が返ってきた。ふむ、そうだな
……
。嫌味を言われているのは事実だがそこまで参ってはいない、といった辺りか。軽くため息をつく。
「何度捕まえようとしてもお前が勝手に私の手をすり抜けるからとうとう捕まりに来たのかと思ったのに。」
「
……
まさか夢に何かしたわけじゃないだろうな。」
「流石にそんな芸当ができたらとうの昔にやっているが」
そうだ。夢に何かをできるほどに器用ならばそもそもともに魔王討伐のために戦っていた頃に色々仕込んで今頃彼は私のモノとなっているはずである。
……
改めて思考を整理するといかに私がこいつに肩入れしているのかが良く分かるな。これでは婚約破棄もやむを得まい。
「
……
確かに。」
確かにこいつはやれるならばそういうことをやる人間だ。それも僕の許可なんて1つも得ずに勝手にやりやがる。
じゃあなんであんな夢みたんだ
……
?
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