「──っつーわけで、隊長が謝るまで許さねぇ!」
ふん!とわかりやすく頬を膨らませるのはブロッケンJr.。そんな彼の怒りに付き合わされているのは、正義超人軍の頭脳と呼ばれたミート少年である。
会った瞬間から神妙な面持ちだったので「何かあったんですか?」と尋ねてしまったのがいけなかった。聞いてくれよ、とソファに並んで座り、話す勢いは徐々にヒートアップ。いつの間にか膝の上に抱えられいた。そしてぎゅむぎゅむと力を込められる腕の中から息を吐く。
「はぁ
……でも、ボク初めて見ました。このテの話で
……相手の方の実家に来るパターン」
ここはキン肉星!マッスルガム宮殿の応接室である!
地球の超人委員会からキン肉星へ資料等を届けるという名目で、ブロッケンが来ることは予め聞いていた。せっかくなら友人たる大王と昼食でも、と楽しい予定を立てていたのに、まさかの前哨戦が発生したのだ。
大人達の痴話喧嘩に言ってやれることなどない
……とミートは肩から力が抜ける。その際、ふとブロッケンのある要素に疑問が湧いた。
「
……ところで、何かその
……香水とかしてます?」
「?してねーけど」
「そうですか
……なんだか前とは印象が違うような気がするんです。少し大人っぽいというか
……ちょっと失礼しますね」
すんすん、とミートは鼻を鳴らした。ブロッケンから醸し出されるそれは、香水や食べ物とか、そういう即席的なものではないと判断をした。
身体に染み付いている、でもどこか以前のブロッケンとはちがう気がする。 特段嗅覚が鋭いというわけてはないが、役割柄か、超人レスラーの変化には敏感なのである。
「
……ブロッケンから匂うけど、ブロッケンの印象とは少しちがう
……まるで他の誰かが重なるような
……アッ!」
そこまで思う儘に口にして、ミートは顔を上げた。
「〜〜!!?」
見上げた先にはブロッケンが顔を赤く染めており、隠れている耳までそうなのだろうとわかるくらいだ。彼に匂いが移る程傍にいる者が誰なのか、答えは明白である。
「すすすすみません!今のは気にしないで
……!!」
アワワ!と腕を振ってなんとか次の言葉を取り繕うとした所、扉の方から音がした。
スグルさん →
2≫
ビビンバさん→
3≫
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