みたむら
2025-01-21 01:30:00
10389文字
Public 呪術夢:短編まとめ
 
1105401

雪降る夜に

大人五×女夢主(同級生&恋人)

浮気の噂に絶えられない中「彼女」を継続する夢主。続けられた理由は自分の目で見ていなかったから。
そんなある日、夢主は一日オフで街を歩いていると五条と見知らぬ女性が歩いているのを見かけてしまい――。

完璧な彼女になるために我慢強い夢主と、たまには甘えて欲しいと思って夢主に仕掛ける五条の話。
少しだけモブ(補助監督)が出ます。

藤森藤森藤森藤森沙奈沙奈沙奈沙奈沙奈沙奈沙奈沙奈沙奈沙奈沙奈沙奈沙奈沙奈沙奈沙奈藤森 私は人通りが多い街を走っていた。向こうから歩いている人に偶にぶつかったりするけど、会釈で謝罪しつつただ走っていた。

(気づかれないように早くこの場から離れないと)

 走る足は疲れが蓄積していき、息も苦しくなっていく。喉はカラカラになっていき、水が欲しいくらいだ。それでも〝あの場〟から離れなければいけない。

 
 そして、走り疲れて足はゆっくり歩く。
 ここまで来たらきっと大丈夫。〝彼〟に気づかれる前に離れたし、気配を感じたとしてもこれだけ距離を離せば分からないだろう――多分。
 私は気がつけば、人通りは消えて家に近い小さな公園に着いていた。
 この場所は、昼間こそこの辺に住んでいる子どもたちが遊んでいる場所ではあるが、夜になれば途端に人気が消える。私はよく夜に一人になりたい時は、この小さな公園に立ち寄ることが多い。ここにいれば、モヤモヤが晴れたり、イライラしていたことから解消することが出来るからだ。そのせいなのか、焦る気持ちと嫌な気持ちを解消したくてこの公園を選んだのかもしれない。
 公園の中を一人、歩いて行く。
 数歩進めば、目の前に何かが遮った。見上げれば夜空から白い雪が降り出していた。
 ああ、雪が降るほどに寒いのか。
 そして、私の心も今、とても寒い。冷たくて、苦しい。
 雪はどんどん降ってくる。土は少しずつ白い絨毯へと変わっていく。
 複雑な気持ちはこの雪が癒やしてくれるようだ。気持ちが少しだけ、落ち着いていく。
 私は数分前に起きたことを振り返る。