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紫輝
2024-03-03 10:26:21
5015文字
Public
しょくんば(刀剣乱舞)
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【しょくんば】しょくんば詰め合わせ・7【刀剣乱舞】
ツイ…Xに放流してからずっっっとまとめてなかったしょくんばまとめました。ちょっとサボりすぎました。
目次置いていくのでお好きなところから、お好きなところだけどうぞ。お気に召すものがあれば幸いです。
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*審神者の威信をかけて最高の宴を張った
赤や黄に明滅していた画面がようやく緑に染まり始め、けたたましく鳴り続けていた警告音が「時たま」と評せるまで頻度を落としてきたところだった。
刀剣男士を擁する全ての本丸が標的となった歴史遡行軍による大規模侵攻は、先んじて脅威を予測していた時の政府の対策が功を奏し、甚大な被害を出すことなくひとまずの終わりを迎えようとしている。本丸を、主たる審神者を守るために繰り返し出陣していた男士たちが続々と戻ってくるのに端末越しに声をかけながら、審神者は大きく息をついた。
「よし
…
なんとか乗り切れそうだな。みんなには感謝してもしきれないよ」
「主の采配あってこそだよ」
お疲れ様と、耳障りのいい低い声が紡ぐ。全部終わったらご馳走を作るからねと笑うのは、審神者の元へ降りた初めての太刀だ。以来今日まで、初期刀を補佐しながら皆を纏め引っ張ってくれている。元の主の影響なのか料理上手な彼には、戦でもそれ以外でも助けられていた。
画面の一部に警戒を促す黄が点る。敵戦力は残りわずか。これが最後の出陣になりそうだった。
「さて
…
しっかりと役目を果たしてこないとね」
一の太刀も同じ判断らしい。最後だねと呟いて立ち上がる。彼が率いる第一部隊は、既に用意を整えて先触れを待っているはずだった。
「よろしくな。無理はするなよ」
「もちろんさ」
軽く髪を整え、襟を正して、居室を辞しかけた一の太刀は不意にその足を止め。
「ねぇ、主」
振り返った肩越しに、金眼がやわらかく揺れる。
「この戦いが終わったら僕、国広と祝言を挙げるから、」
準備しておいてくれたら嬉しいな。
ゆったりと微笑んで、朗らかにそう告げて。
一の太刀は颯爽と、戦場へ出ていった。それはもう、こちらに反応のひとつもさせてくれずに。
国広ってどの国広だ。悩んだのは一瞬だった。彼が『国広』と呼ぶ国広は、この本丸には一振りしかいない。とはいえ。
「
…
知ってた?」
頼れる黒い背中がすっかり見えなくなって暫し。傍らへ目をやって首を傾げれば、本日審神者の守り刀を任じられた短刀はふるふるとそれを振ることで応え、次いでふふと笑った。
「
…
けど、国広さんが長船の家族になってくれたら僕は嬉しいな」
「そっか。君たちが幸せになるなら主も嬉しいよ」
ぽやりとそれは嬉しげに呟く謙信景光の頭を撫でてやりながら、審神者は一の太刀の『お願い』を叶えるべく端末を叩いた。
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なお国広君に諮らずに一足飛びしているので本人の困惑に関してはお察しください。
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