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のま
2025-01-11 01:15:08
3264文字
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冬駿
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新春ドキドキ★冬駿おみくじ(全3種)
2025/1/12超熱血ストラグル2025冬の無配&WEB公開の冬駿おみくじSSです。
「スーパー大吉」「大吉」「めっちゃハッピー」の3種があります。
すべて15年後軸で、ふたりが遠距離恋愛中という設定の話です。
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スーパー大吉-モデル霞の話-
ベッドの袖机に、ひとつの香水瓶があった。透明で、背が高く、正確に角ばったその小瓶は洗練された存在感を放っていた。
山田はそれを手に取った。こっくりとした蜂蜜色の液体がゆらりと揺れ、蠱惑的に輝く。
「なあ、冬居」
振り返った先、シーツに横たわる男の背中が目に入る。むき出しの背中は雪原のように広く白い。昨晩久しぶりに触れた生肌は、朝日に照らされると余計に白さが際立ち、山田は思わず目を瞬かせた。
「この香水、お前が使うの?」
短い問いかけに、冬居は少し驚いた顔を見せる。そして短い沈黙のあと、ぽつりと答えた。
「
……
たまに。仕事で貰ったから」
淡い色の瞳がすっと逸らされ、物憂げに睫毛が伏せられる。それ以上、語りたくない、という姿勢が見え隠れしていた。モデルという職業をやっているだけあってか、その仕草は妙にさまになっている。
そういうの、本当にあるんだなあ。山田は感心したように呟き、掌中の小瓶を眺める。「もしかして香水以外にも高い服とか貰えたりすんの?」
「気に入ったらそういうのもできますよ」冬居はさらりと答え、ベッドから足を下ろす。「貰うというよりか買い取りだけど」
「へえ、つまりは気に入ったんだ、コレ」
山田は銀色の蓋を捻り、手首にひと吹きした。
鮮烈なレモンの匂いが部屋中を駆け抜け、クリアなグリーンの香りが立ち昇る。爽快感に溢れた香りの奥にはスパイス感がわずかに混じり、苦みと甘みを底にじんわりと漂わせる。
――
冬居が気に入った、というその匂いは、目の眩むような鮮烈さと後を引くような存在感を併せ持つ匂いだった。
二十年以上知ってきた幼馴染の像とあまりにも重ならない不思議な匂いに、山田は首を傾げる。
洗いざらしのシャツを羽織る男の背に尋ねた。
「冬居、今日、これ使わないのかよ?」
「んー
……
いいかな」はっきりしない物言いだった。
「なんで? 気に入ってんじゃねぇの?」
追求すると、素肌にシャツを纏っただけの長身の男は何かを観念したかのように振り返る。そしておもむろに山田を抱き寄せ、何事かを呟いた。
「え、なんだよ、聞こえねーって
……
」
山田の頭のてっぺんに顔をうずめると、男はもう一度だけ繰り返した。駿君がいれば、いらないから。
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