鶏屋栄/夢鮪 20↑
2024-12-29 00:53:13
1823文字
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週一契約デリバリー奴隷

Webイベントで掲載していたもの。
週一で本橋が家に来る夢主の話。
無個性寄り。ネームレスです。



「ふう、これでひと段落かな」

そう言って彼が立ち上がる。荒れ模様の部屋は掃除も済んでピカピカだった。

「いつもながらありがとう」

「いえいえ。本当はゴミ出しまでしたいんだけどなあ」

そう言って口を尖らせる彼に笑いが出る。
私と彼が結んでいるのは週一のデリバリー奴隷契約だ。曜日別のゴミ出しは私がしなければならない。
彼はシェアハウスをしているそうで、住人の衣食住を支える彼はなくてはならないものだという。彼自身は私への奉仕と両立できると言い張るが定かでない。
それに。

「じゃあ、そろそろお暇しますね。皆さんに晩ご飯用意しないといけないんで。」

私の夕食は早めに終わらせてこうやって切り上げていくところを見るに、無理なのではないかと思う。

「何度も言ってますけど、用があったらすぐ呼んでくださいね」

玄関先でそういう彼に苦笑いをする。
本当は、ずっと私と一緒にいて欲しいんだけどな。なんて本音には蓋をして。
おやすみなさい、と部屋を出る彼におやすみを返すのが私の精一杯だった。