鶏屋栄/夢鮪 20↑
2024-12-29 00:53:13
1823文字
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週一契約デリバリー奴隷

Webイベントで掲載していたもの。
週一で本橋が家に来る夢主の話。
無個性寄り。ネームレスです。

寒い。
季節も巡り冬になれば気温が下がるのは必然である。
とはいえ寒いものは寒い。
就寝前につけた暖房が消えている今、空調係を待つしかない。
空調係、もとい奴隷——これは彼が自分の存在を自称するときに使う単語だ——が来るのは11時過ぎ。今は9時半。
寝るにも寝過ぎて目が冴えてしまっている。
電話を掛けようか、悩む。いつ呼び出してもいいと言われているけど、今欲しいのは奴隷じゃなくて暇つぶしの相手。友達がいないわけじゃないけど、うっかりして彼の存在がバレればめんどくさい。
この後来るとわかっていると殊更何かヘマをしそうで不安になる。
自分で暖房を付ける。——妥当な選択肢だ。けれど、彼の喜ぶ顔と怠惰がそれを許さない。
あーあ、早く来ないかなあ。