和泉 小夜
2018-05-08 20:59:02
1801文字
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薬研と五虎

「薬研と五虎退」の続きです。ごめんなさい退つけるのめんどうになりました。わたしはよくも、こんなこっぱずかしいぶんしょうをおくめんもなくかいたな。


結果は俺が重傷、五虎が中傷で惨敗。
五虎の肩を借りて何とか本丸へ帰還したら、大層驚かれた。

「まさか検非違使に遭遇するなんてなぁ」
……薬研の方が強いのに、僕より怪我の具合が悪いのは、』
『僕を庇いながら、戦ってくれていたからですよね』

あぁ、気付いてたのか。気にしなくて良いのに。

「そういや、五虎。あの返事なんだが」
「俺も五虎のこと、あいしているからな」
『知っています。薬研が庇ってくれた時に思いました』
『薬研は本当に、僕をあいしてくれているんだな、と』
「はは……、そこでバレたか……
『白刃戦直前に、告白されているのもありますが』
『薬研は本来、誰も庇いはしませんから』

「いや、しかしうれしいな」
『何がですか?』
「これから、俺は五虎を独り占めできると分かったからな」
「かわいい可愛い、俺の兄弟。ずっと五虎が欲しかったんだ」
『ふふっ、僕もです。僕も、ずっと薬研が欲しくて堪らなかった』

検非違使に遭ったのは災難だった。
が、五虎と両想いとやらになれたから、まぁ良しとしてやらんこともない。
いち兄からの説教は、また今度にしてもらおう。
そういや乱は、いち兄を説得できたんだろうか……