和泉 小夜
2018-04-28 03:18:31
1393文字
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夢小説三話(三日月・伽羅・膝丸)

わたしにゆめしょうせつは、やっぱりはやかった。とかいいつつだいさんだんです。なぜ。


【膝丸】

か。厨まで来て、どうした。俺か?……すこし、小腹が空いてな。
いやなに、適当に何かしらを入れてやれば虫も治まるだろう。

ん?それは菓子か?随分と可愛らしい見目の菓子だな。
……そうか、俺にくれるのか。兄者ではなく。俺に。
では、喜んで頂くとしよう。

……うん、俺好みの味だな。燭台切光忠にでも習ったのか?
あれは兄者や俺と同じく備前の流れを汲む刀派だからな。
備前刀の味の好みも知っていよう。

嗚呼、気を悪くされるな。
それだけ、俺は貴女に愛されていると思えるのだ。
普段は短刀たちが頼んでも断固、甘味などを作らぬ貴女が。
わざわざ、俺の為に、燭台切光忠に教えを乞うてまで作って下さった。
貴女に仕える身として、こんなに嬉しいことはないだろう。

だが、本当に兄者でなくて良いのか?
兄者の方が余程、好い反応をしてくれると思うぞ。