和泉 小夜
2018-01-21 15:44:15
2916文字
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くりんば三本

相互さんのリク一本とリプでもらったシチュ二本。
全部書いてみたぜどやぁ的な。何と一気に三本書き上げました驚きだぜ。


ウチの大倶利伽羅と山姥切は、燭台切いわく両片想いというやつらしい。
互いを想い合っているのに、未だ懇ろな仲には至っていないとか。

「勿体無いな、早く付き合っちまえばいいのに」
「薬研くんは、そう思うんだね」
……燭台切は違うのか?」
「ふたりのペースがあるからね。僕はふたりを応援するだけかな」
「勿論、頼まれたら手伝いくらいはするけれど」
「ふぅん、」
旧知の仲だと、そういうモンなのか。
俺の旧知は恐らく長谷部と宗三と不動だから、よく分からんな。

それから数日後。
大倶利伽羅が山姥切と畑仕事をしていた。
確か畑当番は長谷部と大倶利伽羅だった気がするんだが……
山姥切は厨当番だったはず……
「長谷部くんに頼んで、厨を手伝ってもらうことになったんだ」
それでいいのか長谷部。
「何だか嬉しそうだったし、良いんじゃないかな?」
……そうか、そうか。長谷部、アンタ随分と燭台切に懐いているんだな。

「薬研くん、畑の様子を見に行ってはくれないかな?」
「僕も長谷部くんも、偵察が下手でね」
「分かった、とびきり旨い茶菓子をよっつほど頼む」
「了解。織田のみんなと食べるのかな?」
「そうだ。じゃ、宜しくな!」
そう言い捨て、畑当番の偵察に行った。

畑に行くと、ふたりは休憩をしていた。
どんな会話をしているのだろう。
「山姥切。アンタは何故、畑仕事を引き受けたんだ」
「嫌がる奴等も多いだろう、この仕事は」
……泥に塗れていれば、誰も本歌の長義とは比べないだろう」
「俺は写しだから、泥や血で汚れているくらいが丁度良いんだ」
「俺は、山姥切の刀ではないから。山姥切の写しだから」
「だが、国広第一の傑作なのだろう?それに写しと贋作は違う」
「同田貫ではないが、俺達は武器だ。使えれば、強ければそれでいい」
「アンタは強いだろう、それで充分だ」
「大倶利伽羅……
「それに、アンタは泥に塗れても血で汚れても綺麗だと俺は思うぞ」
「な……っ!綺麗とか、言うな……
そこまで聞いて、もうこれ以上は腹いっぱいなので退散することにした。

燭台切には、ふたりは仲睦まじかったとだけ報告をしておいた。
燭台切は、少しでも進展したのが嬉しかったのだろう、とても喜んでいた。
一方の長谷部は呑気に燭台切が作った茶菓子を食っていた。