和泉 小夜
2017-06-18 01:01:00
5372文字
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大学生光忠と会社員長谷部(燭へし)

スマホのメモ帳タイトルは「蜜藤」。
フォロワさんから設定を頂いて書いたもの。最初に謝ります、スミマセンでした!
光忠が頭クルクルパーになってしまった。ストーカー光忠って設定でした。


5/24
今日は雨が降りそうな、鈍色の空で。
何だか自分の心みたいだった。
ぽつり、と、一滴落ちてきた雫は、雨なのか涙なのか分からない。
君の視線の先に僕は居ない。
僕はそれが、とてもツラくて。
ずっと好きだった君の笑顔も、今はあまり見たくない。
ああ、胸が痛い。


5/25
「明日が楽しみだ」なんて、君は随分と幸せなんだね。
そんな綺麗に笑わないでよ。
ねぇ。君の声を、もっと頂戴。
君の声を、もっと僕に聞かせて。
その優しい声で、僕の名前を呼んで。
そうしたら、他には何も要らない。
それだけで、生きていけるから。


5/26
届かない愛を求め続けても、虚しさが積み重なっていくだけで。
少しずつ、流れ落ちていく。
いつか僕は、君の隣を歩きたかっただけなのに。
その願いも、もう叶わないんだなぁ。

5/27
愛していたんだ、狂うほどに。
でも君は僕じゃない子を選んだんだね。
初めて会った日、僕は君に恋をした。
恋い焦がれて、君に愛して欲しいと、心から思った。
あの子を殺せば、いつかは僕を見てくれるって、信じていたんだ。
もう、叶わぬ願いだけれど。


5/28
綺麗な君が穢れてしまうなら。
君の綺麗な瞳が濁ってしまうなら。
すべて綺麗なままで、今すぐに終わらせてしまいたいけれど。
そうしたら、僕は君に逢えなくなっちゃうし、君は僕を見てくれなくなるんだよね。
それは嫌だなぁ。


5/29
最初は会えるだけでよかった。
でも僕は君を覚えているけれど、僕は君の記憶にすら残らないんだよね。
そんな、当たり前のコトに気付いたら。とても悲しくなった。
でも、時間さえあればやり直せる。
作りかけでも壊してしまえばいいんだ。
だって僕は君が好きなんだから。


5/30
好きって感情はずっと変わらなかった。
彼だけをただ見つめ続けていた。本当に遠くから、見つめるだけ。
僕は、それだけで幸せだったから。
初めて僕を見てくれた時は本当に嬉しくて、つい泣いちゃった。
だけど、僕が求めていたものは全部、アイツが横から奪い取ってしまって。
それがとても悔しくて、悲しくて。
何が悪かったんだろうと、何がダメだったんだろうと、自分に問うて、
ひとつの答えに辿り着いた。
アイツさえいなくなれば、君は僕に振り向いてくれるよね?

5/31
首を絞められたように息が苦しい。
全てを奪われて、少しずつ狂っていく。
アイツに盗られた君を取り戻したい。
何でアイツの隣で笑っているの?
ねぇ、何処にもいかないでよ。
愛して、愛して、僕を愛してよ。
お願い、何でもするから。
ぼくのことを、みすてないで。


6/1
長谷部くん、結婚するんだってね。
ずっと君の知り合いに嫉妬ばかりしていたけれど、君のコトは本当に好きだったよ。
ずっと、ずっと好きでした。
はじめての恋だったから、何をしていいか分からなくて。
今も少し強がってはいるけれど、実は結構参ってる。
結婚おめでとう、長谷部くん。
しあわせになってね。


6/15
「袖触れ合うも他生の縁」って言うよね。
きっと僕は長谷部くんと、何かしらの縁があったと思うんだ。
他のみんなとも、きっと少なからず、浅からぬ他生の縁があって出会ったんだよ。
機会の歌姫が流行るこの時代だもの。
何が起きてもおかしくないし、きっと前世も出会ってお別れしたんだ。
だから今生でも再会した。
ああ、こんなコトになるんだったら。死ななければ良かったな、なんて。
少しだけ、思ってしまうんだ。
ばいばい、長谷部くん。縁があったら、また来世で逢おうね。