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木蔦(キヅタ)
2022-07-22 14:47:15
7154文字
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えーぶいに出ることになったまんばの話【ちょぎくに】
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えーぶいシリーズ③
まんばの本丸は財政難だった。
まんばの主は健康オタクで、テレビで良いと言われたものをつい買ってしまう。先日は健康に良いという壺を買っていた。人間はけったいな物を食べるんだなぁと思った。
本丸運営どころか、明日食うご飯に困るようになってきた。本丸は大所帯だから食費もかなりかかる。
みんな慌てて今後のことを相談し始めた。バイトをするとか節約をするとか。
まんばはそれを尻目に、そっと本丸を抜け出してきた。
まんばにはあてがあった。
それは以前やったえーぶいの仕事だった。
カメラの前で痴態を見せるだけで大金がもらえる。矜持に関わるが、審神者達がひもじい思いをすることを思ったらなんでもない。終わるのをじっと耐えるだけでいい。
事務所を訪ねると、長義は歓迎してくれた。
シャワーを浴びていてくれ、と前回同様タオルと服を渡される。
気が重いながらもシャワー室から出ると、長義が増えていた。
「???(°台° )」
「こちら、今回のお前の相手役の本歌だよ」
「よろしく」
相手役とは??カメラの前で痴態を見せるだけじゃないのか?
「やだやだ!ぜっっったいやだ!」
シーツを頭から被り籠城する。
話を聞いた所、相手役の長義とセッ
…
すると聞いた。自分ひとりでやるならまだしも、見ず知らずの男に抱かれるなんて絶対嫌だった。
「国広、お金は前回の3倍だよ?だから出てきて」
「いやだ!」
「痛くしないから」
「い、痛いかもしれないのか!?ますますいやだ!」
「痛くないって、気持ちいいから」
「嘘つくな!それに他人がいるなんて聞いてないぞ!」
「お前と俺のえーぶいは需要があるからさー。ほらこの前のもかなりの売れ行きで
…
」
「その話は聞きたくない!」
「結構そういう要望が多いから、急いで竿役に来てもらったんだよ?」
「写しが抱けると聞いて、すっとんできた」
「表現が昭和」
「黙れ天正。俺を竿役にできることを光栄に思え」
「この本歌、ぜったいやだ!」
「幾度となく写しを抱いてきた俺を前に何を言う。良くしてあげるよ」
「断固拒否する!」
結局、まんばが渋ったことで日を改めることになった。間一髪。このまま契約を有耶無耶にしよう。
本丸に帰ると現実を突きつけられた。みんなが未だに財政難について話し合っていた。
ついに審神者も外に奉公に出ると言い出して、まんばは慌てる。
「い、一日だけ待ってほしい
…
!」
帰ってきたばかりだが慌てて本丸を飛び出した。
「おや?忘れ物かな」
向かった先はえーぶい撮影の事務所。長義はまだいた。
「本歌、わかった
…
!やる
…
!ちゃんとやるから
…
!」
「どういう風の吹き回し?」
「ど、どうでもいいだろ!」
「
……
本当に大丈夫?」
「問題ない!」
さすがにセッ
…
は抵抗がある。だけどみんなのことを考えると、背に腹はかえられない。
「そんなんでできるかな
…
。いやりょーじょく物もなかなか人気高いんだよね
…
。でも処女物は初々しさが売りだし、苦手になって撮影拒否されたら困るなぁ
…
」
「何をブツブツ言ってるんだ」
「こっちの話」
長義はしばし考えた後、もう一回シャワー浴びてきて、とタオルと着替えを渡す。
シャワーの間に竿役を再度呼び出すつもりだろう。
しかし出てくると、長義はひとりだけだった。
「え、相手役は??」
「今日は撮影じゃなく特訓にしよう」
「特訓?」
「お前、そういうことに抵抗があるように見えるんだよね。いざ撮影ってなった時に同じ事態にならないように慣れておくのはどうかと思って。」
「はぁ
…
」
「魅せ方が良くないと売れないしさ」
「カメラは無し!」と撮影で使われているカメラが仕舞われる。
「ベッドに座って」
テレビを付ける。そして長義がリモコンを操作すると、えろ映像が流れ始めた。
「!!!」
ボッっと赤くなって目を逸らす。
「だーめ。アレをお前もやるんだから」
顔を無理矢理向けられる。画面では挿れられて腰を振っている。とろけた顔はとても気持ち良さそうで、自分もあんなことをと思うと居た堪れない。
「〜〜〜っっ」
思わず手で顔を覆う。
「こら」
手を奪われる。暴れると、後ろで拘束された。
「手荒な真似はしたくないんだけど
…
」
「ちょ
……
!」
「撮影用の小道具だよ。まあ外せないけどね」
ガチャンと手錠をかけられる。
長義が顔を固定するものだから逸らすこともできず、手で目や耳を塞ぐこともできず
…
。
ただただ抱かれる映像を見せられる。
嬌声をあげてびくんびくんと跳ねている。男が身体をまさぐる。
見たくない、恥ずかしいと思っていたはずだが、いつのまにか釘付けになっていた。
すり
…
とまんばの敏感な部分が偶然擦れた。
それでようやく自分の体勢に気づく。長義に後ろから抱きかかえられるようにベッドに座っている。最中は密着して、お互いの体温を感じる。
長義が身じろぎするとまんばの服が引っ張られ、びくんと反応してしまった。
「どうしたの?」
「な、なんでもない!」
「あれ?もしかして反応しちゃった?」
「違う!」
「強がりは良くないよ。それにこういうことに抵抗をなくす特訓なんだから、良い傾向だと思う」
長義が意図的にまんばをシャツの上からすすすと指でなぞる。
「〜〜っ」
にこっと長義が微笑む。
(中略)
「はい、報酬」
「は?」
散々長義の手で鳴かされ、イかされ、くたくたになり、特訓を終えた。シャワーで身を清めて帰ろうとした時に長義からポイッと封筒を渡される。
「これは
…
?だって、今日は、特訓で
…
、カメラなんて回ってないのに、なんで
……
」
「カメラがアレ一台なんて誰が言った?」
「は?」
「いろんなアングルから撮影するために、あの部屋いろんな角度に仕込んであるんだよねぇ。」
「はぁぁぁ???」
「今回も良い画が撮れたよ。うぶな写しにえろいこと教えるっていう設定で売り出そうかなぁ?」
「ちょっと待て!!騙したのか!?」
「他のカメラで撮影しないとは言ってない」
こうしてまんばはその収入で本丸の危機を救ったのだった。
お疲れ様でした!お付き合いありがとうございました!°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
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