木蔦(キヅタ)
2022-02-28 12:19:37
9479文字
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ツンツン長義くんと妊娠逃亡したまんばくんの話【ちょぎくに】※女体化・妊娠注意




長義くんサイド 〜副音声付き〜

買い物に行くと言う審神者の護衛で万屋商店街へ行った。そこで女性体のバグ個体を見かける。重そうな荷物を一生懸命ひとりで抱え、帰宅するところのようだった。

女性特有の華奢な体、手足も一回り小さいそう。

転ばないかとか、荷物を落とさないかとか、目が離せなくて、思わず凝視してしまった。
「気になるのか?」
審神者の声で我に返る。
「べ、別にそんなんじゃない」
「長義が興味を持つなんて珍しい。お前は他人に対し、良くも悪くも淡白だからな」
ははは、と審神者が笑う。
ちらっと見ると本丸へ転移したらしく、姿はなかった。

そして数日後、バグ個体が本丸にやってきた。

審神者に呼ばれ、執務室へ参上すると、写しが振り返った。

間近で見た写しは美しかった。顔はおしろいをつけたように真っ白。まつ毛は長く、瞬きするごとにそれが強調される。ピンクのぽってりした唇はなんともかわいらしい。
目は透き通るような翠。
思わず目を奪われた。

そこで長義の嫁として来たと説明される。余計なことをしてくれたものだ。長義に黙って事を進めて。

同室ということで部屋に案内する。長義の後ろをポテポテ付いてくる写しは可愛らしい。少し早歩き。やはり女性だから歩幅は狭いのか。
見かけた時よりも華奢に見える。抱きしめたら骨を折ってしまいそう。丁寧に扱わねば。

あと女性は筋力もないから少し動いただけで疲れてしまうと聞いた。なるべく身の回りのことはやってあげよう。

部屋に入れ、荷物を仕舞う場所を作る。さすがに女性の荷物を触るなど失礼なことはできなくて、指示だけ出した。

風呂に行こうとする。
「ふ、風呂ならすぐ準備を!手拭いとか着替えを……
写しが立ちあがろうとするものだから慌てて制止した。
「自分(のことくらい自分)でやる、触るな(召使いのようなことはしなくていい。そのまま座って寛いでいろ)」
「す、すまない」
何故か嫁に悲しそうな顔をさせてしまった。
よくわからない。風呂ではそのことばかり考えていた。

風呂から出ると既に布団が敷いてあった。
嫁が敷いたのか、とすぐわかる。布団の重みで潰れてないか心配になったが見たところ怪我はなさそうだ。ホッとした。

風呂を勧める。この本丸は男しかいないので大浴場はNG、個人風呂に行けと指示した。
さらに覗く奴がいるかもしれない。嫁の柔肌を見ようなど言語道断、こっそり風呂の前で見張った。
そして出てくる気配を察知し、部屋に戻る。

布団が目に入った。
そういえば今夜は夫婦になって初めての夜だ。
布団はひとつでいいのでは??
そそくさと片付けた。

そして嫁が風呂から戻ってくる。初夜だと気付き、長義の布団に入って来てくれることを期待したが、おろおろと戸惑っている。

さすがに自ら布団に入る図太さはないようだ。もしかしたら「そんなことをしたら淫乱と思われるかも」と心配しているかもしれない。女性は恥ずかしがり屋だからなと思う。助け舟を出した。
「夫婦に、なったんだろ」
「え
「別に祝言は(しなくても夫婦にはなれるし)挙げる気はない、そんなの(形式にこだわるなんて)不要だろ。(ただしお前が望むならやるのも満更ではないが。)だから、今日が初夜だ」

布団に引き摺り込むと、上目遣いのおずおずとした目とかち合った。かわいい。
あまりに可愛すぎて暴走した。気づけば激しく妻を揺すぶっていた。彼女も快楽で身体をふるふると震わせていた。

処女だったらしく血が出たので初めてなのに可哀想なことをした。

そしてその日は妻を抱きしめて寝た。自分の胸に体を預ける妻の様子は安心しきっていて、お互い愛し合ってると確信できた。

次の日、起きると妻が障子を開けて外を眺めていた。
「おい、寒いから(お前の体が冷えるといけない)閉めろ」
何を勘違いしたか、部屋を出て行ってしまった。女性は体を冷やすと良くないと聞く。これはまずい、体調を崩して寝込んでしまう。何がなんでも部屋に入れなければ!

「何をぼけっとしてる、今日から仕事だ、さっさと部屋に戻って着替えろ」

アレコレ理由をつけて、妻を温かい所に戻すのに成功した。

妻は気遣い屋で、いろいろ長義の事をやってくれようとする。そのたびに長義は自分の事は自分でするからそんなことはしなくていいと説得する。
洗濯物を長義の分まで運んできた時はかなり慌ててしまった。そんな重いものは自分が運ぶから大人しく座っていろ、今日も疲れただろうと労った。

嫁が部屋にいるのを眺めるのが至福の時だった。ああ、本当に結婚したんだなと実感する。いくらでも飽きない。

嫁は可愛すぎるので閨では大変だった。欲望が抑えきれなくて、いつも激しくしてしまった。嫁は快楽に弱いようで、よく首にしがみついて縋っていた。突いた時にあがる声には煽られた。
だからさらに頑張ってしまって、嫁がくったりと脱力してしまうことも多々だった。
女性は体力がないんだった、といつも反省する。

そんなある日嫁が体調を崩す。吐き気があり何も食べたくないと言う。
だから厨に行き、祖に相談した。
「国広が食べれる物を作ってくれないだろうか」
「吐き気があるんだよね?胃腸風邪かなぁ。ノロとかだとウイルスが全部出切るまで続くし、でも何も食べないわけにはいかないしなぁ。OK、何か消化に良さそうな物を持っていくよ」
「恩にきる」

胃腸風邪か、どうすれば良くなるのか調べてみるか、と本丸の書庫で医療に関する本を読み漁った。

そして部屋に戻ると、嫁が消えていた。



ワー! ヾ(・д・ヾ)=3=3テーヘンダテーヘンダー!




本丸中探し、刀全員に聞いて回った。攫われたとか事件に巻き込まれたのかと思ったが、走って出て行ったと目撃情報を得る。

(どこに行ったんだまさか結婚生活に不満があって出て行ったのか?あんなに嫁に良くしてやったのに、なんで??)
嫁の真意がわからない。

捜索を万屋街まで広げるとある一軒から嫁の気配がした。
すぐさま突入するが逃げられてしまう。
(なぜ逃げるんだ、俺を嫌いになったのか?)

そしてそこで原因がわかる。

嫁と一緒にいる、知らない霊力を感知した。
(もしかして付き合ってた男がいたのか?愛し合っていたと思ってたのに、騙されてたのか??)
駆け落ちだと発覚した。
嫁を愛してた分、ドロドロした嫉妬心と裏切られた憎悪が湧いてくる。
(捕まえて、償わせる……!)

嫁は既になくてはならない大事な存在。手放すなどできない。泣いて乞おうとも閉じ込めて自分だけの物にする。

しかし追っていくうちに、ある事を知る。
「貴方の所為で妊娠したのに!これ以上兄弟に付き纏わないでください!」
「にん、しん……?」
愕然とする。確かに人間の女性は子を身籠る。嫁は女性体だが人のように子を授かるとは思わなかった。

(しかも、俺の子を……
喜びが湧いてくる、が同時に怒りも湧いてくる。

「じゃあなんで俺から逃げる……!」
あんなに大事にしてたのに、何の不満があったのか。子を身籠ったのが不服だったのか。

「兄弟は自分以外の気配は腹からするのに戸惑ってました。怖いとも。気づいたら本丸から逃げ出していたと言ってました。今もまだ錯乱してるのかもしれません」

そうか、不安になっていたらしい。そんな時に長義がそばにいれば宥められたのに、生憎留守にしていた。

それならばますます急がねば。
妊娠はちょっとしたことで破水し、流れてしまうという。走るなんて言語道断。腹に刺激があると危険だ。
その後も嫁は逃げ続けた。「走るな」「待て」と言っても聞かない。まだ錯乱しているのかもしれない。書物によると妊娠中は気持ちが不安定になるらしい。こんなに優しい夫から逃げるのだから相当だ。

でもお腹に障るので全速力で走るのはやめてもらいたかった。まだ安定期じゃないはずだから
安静にしてなければ。

そしてようやく嫁に追いついた。嫁は実家に戻っていた。しかし審神者から殴られそうになっており、咄嗟に長義が庇った。

危ない。頬など打たれたら子が流れる所だった。少しの衝撃でも命取りなのだ。

審神者に啖呵を切って、嫁をそっと抱える。
あまり揺れないように気をつけて、丁寧に運ぶ。随分軽い。子がいるのに全然栄養を取っていないのでは?と不安になる。

(中略)