木蔦(キヅタ)
2021-05-16 09:34:05
4227文字
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モテ期の南泉くんの話【ちょぎくに】※ちょぎ→にゃん←んば表現あり


ちょぎくに
※ちょぎ→にゃん←んば(ちょぎにゃん、にゃんば)表現あり


にゃんせんくん視点。

顕現した時からまんばが好意的だった。世間話をする程度で、一緒にお茶などしたりしていたが、気づけば本丸内で昔馴染みより仲良くなっていた。
南泉、南泉と寄ってくる姿はとても可愛らしかった。

そんな中、新たに昔馴染みが顕現した。長義だった。

相変わらず嫌味なやつで、顕現早々まんばに喧嘩を売っていた。そんな彼と仲良くできるのは徳美組くらいだろう。(同派も仲良くしてるが、傍流だからかよそよそしさがある)
何かにつけて嫌味な言い方だが、南泉に絡んできた。まあ構ってやれるのは俺くらいかと思って、話し相手になってやった。



まんばがゲームに誘ってきた。最近毎日のようにまんばに誘われる。さすがに疲れたので断った。
「俺と、するの、飽きたのか……?」

悲しそうな目で見つめられて、結局やった。

「猫殺しくん、囲碁でもどうかな」

長義によく将棋や囲碁に誘われる。頭を使う遊びは長義に敵わなくて、力不足だろうに友達がいないからいつも南泉を誘う。頭が痛くなるからやめて欲しい。今日は疲れてるから勘弁してくれ、そう思い断った。

壁ドンされた。

「ふぅん?断れると思ってるの?」

脅され、結局やった。





まんばとお茶をしてる時に、まんばがもじもじとして、何か言いたそうにしているから、聞いた。するとこんなことを言い出した。

「南泉は、好きなひととかいるのか!?」

びっくりした。
「はぁ?なんでそんなことを??」
「え、なんでってその……
頬を赤らめ、ちらっと南泉を縋るようにみる。

まさか、まんばに好かれているのか!?

南泉はまんばのことが好きなわけではない。しかし好意を向けられて悪い気はしない。

「い、いや、別にいねーけど……
少し照れながらそう答えると、まんばはパァァァァと明るくなった。
「本当か!?」
「まあ
「よかった!」

とても可愛かった。





長義がいきなり真顔で言い出した。
「猫殺しくんは俺のことが1番好きだよね??」
「は?」
「俺が1番大事だし、俺のためなら折れるよね?」
「いやいやいやいや!?んなわけねーだろ!」
「なんでさ。俺以上の刀がいると?」

自信満々で迫ってくる。まるで所有物かの我が物顔

「別に特別な刀がいるわけじゃねーけど
「まあ当然だよね!」

なぜか自慢げ。長義が1番とは言ってない。

「猫殺しくんは俺のことが好きだろう?」

妙に確信めいた物言い。口説かれてる感じがした。





ある日南泉が縁側で日向ぼっこしているとまんばがやってきた。

「南泉!遊ばないか?」
「んぅ〜」

眠い。ゲームという気分じゃないから断ろうと思った。

「また今度にゃぁ……
「猫殺しくん!偽物くんじゃなくて俺としようよ!」

いきなり長義が乱入してきた。突然のことで一気に目が冴える。

「な!?」
まんばも一瞬怯んだが、むっとして長義に言う。

「俺が先に誘ったんだ!長義は引っ込んでてくれないか!」
まんばは珍しくムキになってる。

「猫殺しくんは俺のなんだからお前が引き下がるのが当然だろ」

ん?

「南泉は俺が1番仲良いんだ!邪魔するな!」

これは?

「残念だったね、猫殺しくんの1番は俺だよ。この前そう言ってくれたしね」

まさか……

「そんな!あ、あんたに南泉は渡さない!!」
「ふぅん?どうしようって言うの?」

モテ期!!!

ふたりに取り合われてる三角関係の構図!ふたりとも南泉のことが好きで言い争っている。好かれるのはやぶさかではないが、そんな感情は持ち合わせてないし、そのせいでふたりの関係が悪化するのは困る。

まんばが南泉の左腕を引き寄せる。長義は反対側の腕を握った。

「南泉は渡さない!」
「猫殺しくんは俺のだよ」

どっちを選ぶんだと鬼気迫る勢い。
これははっきり言うしかない。

「そんなこと言われても俺はどっちも選ぶ気ないにゃ!!」

そう叫んだ。