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木蔦(キヅタ)
2021-04-10 11:16:34
3532文字
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ヒートが酷いまんばと、Ωのフェロモンを感じないαの話【ちょぎくに】
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2
3
ちょぎくに
オメガバ
何番煎じ
まんばはΩで、毎回ヒートが酷い。酷すぎてβでさえもフェロモンで誘ってしまう。
ある日あるαと出会う。そのαは鼻が効かない、Ωに興味がない、発情しない(誘われない、ラットも来ない)と言っていた。
まんばはピンとくる。
Ωは特定のαと番えば、他のαにフェロモンを発しなくなる。
まんばは日々、ヒートに悩まされてきたが、それが解決すると思った。
彼と番えば、まんばのフェロモンは彼にしか効かない。その彼もフェロモンを感じない性質なので、まんばには誘われない。
今までまんばは誰彼誘うヒートのせいで、乱暴されかけたことや誘拐未遂もあった。とても怖かった。
まんばは思わず言う。
「俺が、運命の番いだ!」
全然運命なんかじゃないが、彼を逃して堪るかと思った。
「あ、あんたは感じないかもしれないが、俺はすぐわかった
…
!不感症でも俺に興味がなくてもいい!番ってほしい!」
「運命の番い?」
「そ、そうだ
…
!だからあんたと一緒にいたい」
「ふーん、まあいいよ」
αにうなじを噛んでもらう。本来、セッ
…
の時に噛むべきだが、通常時でもある程度効果があると言う。それにこのαは発情しないし、本来の意味で番うのは無理。
「
……
っ」
やはり歯は多少の痛みがある。
だけどこれでフェロモンを振り撒かなくなったんだな、と気持ちが楽になる。
しかし発情期がなくなったわけではない。まんばはひとりで発情期を耐え切らなくてはならない。誰かを誘うこともないので、抱いてくれる人などいない。
でも今までもそうだった。状況は変わらない。いや、誘うことがなくなったため、強姦される危険がなくなった。それは遥かにマシな状況だった。
そのαは番ってからまんばの本丸に押しかけて来た。
「政府には話をつけてきた。今日からこの本丸に配属になる。そこにいる国広とは番いだ」
予想外だった。
番いということで、ふたり部屋で住むことになった。
αはやはりまんばに興味がない様子だったので、ホッとした。まんばはひとりでいたい派なので、生活に干渉されたくない。ふたり部屋なのも苦痛。
彼からは空気のように扱われていたし、まんばが同様にしても咎められなかった。
お互い無視の状況。別に恋愛結婚ではないからこんなものか、と思う。
別に仲が悪いわけでもないから、おはようやおやすみの挨拶はするし、ご飯だそうだぞ、とか最低限のコミュニケーションは取る。
自分が彼を呼び寄せてしまったので、客人扱いーーではないが、部屋でお茶くらいは淹れてやる。
ふたり部屋は最初嫌だったが、彼も深く干渉して来ないし、忙しいとちょっとしたこと(布団を敷いて置いてくれたり、うたた寝してたら毛布かけてくれたり)をやってくれて、想像していたよりもなかなか快適だなと思っていた。
まんばの発情期がそろそろ来る頃になる。
「あの、俺はそろそろ発情期だけど、放って置いていい。」
「でもお前が辛いんじゃない?」
「ひとりでなんとかできるから大丈夫だ。出陣とかは休むから部屋に篭るけど、あんたを追い出すことはしない」
「わかった、まあ俺も発情しないからね、お前を楽にしてあげることもできない。すまないね」
「気にしなくていい」
Ωはαに精を放たれることで少し発情状態が落ち着くという。(でも発情中だからすぐまたほしくなったりはあるが)
それができなくてすまないとαは謝った。
でもそんなの気にしなくていい。抱かれたくない。
本格的に発情期が始まった。
αが審神者に報告してくれて、部屋に篭る準備を整えてくれる。ありがたい。
「あ、あんたは出陣に行ってくれ
……
。俺は大丈夫だから
……
」
「いや、主は番いなんだからと俺も休みにしてくれたよ」
「そんな、悪い
……
。ここにいても、
……
」
「番いなのにすまないね」
まんばを撫でる。
それが心地よくて、目を閉じる。
「ん
…
」
性的な触れ合いなど程遠いのに、そんな刺激さえも快感を拾ってしまって、この身体が卑しいと思う。
身体はもっとほしい、触って、奥に欲しい、強く、乱暴にして、噛んで、めちゃくちゃにして、と要求している。
だけどその欲望はすべて内側に仕舞い込み、まんばは耐えた。
ふっとαの手が離れたので、まんばはそちらを見上げる。
その瞬間、唇を落とされた
「
……
悪い、釣られた」
次は深いキスで、まんばは目を白黒させる。そんなキスをされたら欲望が抑えられない。感じてしまう。気持ちいい。
αの手が全身をまさぐる。もっと触れられたい。奥に触って欲しい。そんな気持ちがフツフツと湧き上がる。
そして
暗( ˘ω˘ )( ˘ω˘ )転
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