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木蔦(キヅタ)
2021-03-14 19:54:31
13711文字
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嵌られて孤立するまんばの話【ちょぎくに】
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4
※二組のちょぎくにが出てきます。
一振り目のまんば:極んば、まんば
二振り目のまんば:布んば
一振り目の長義:長義
二振り目の長義:二振り目長義
長義の策略により、二振り目は習合されず、顕現された。
布んばにも、お前の運命の相手だとかお前だけの本歌だとか、散々刷り込みをした。
そして長義は布んばに充てがうために二振り目を引き合わせた。
布んばも二振り目を気に入ったらしく、すべて計画通りだった。
予想外のことが起こった。
「じゃあ二振り目の長義は国広の補佐をしてもらうってことで」
「は?」
審神者の発言に驚く。そんなことは聞いてない。
「待って、二振り目は写しくんの補佐だろ?」
「え?まんばにはお前がいるだろ?元々二振り目は国広の補佐でって打診してて、今回国広からオッケーが出たから顕現したんだけど」
「はぁ?」
「国広、仕事教えてあげて」
「わかった。顕現早々悪いが、こちらに来て欲しい」
「ああ」
ふたり残されてしまう。
「本歌っ!話が違う!!」
「審神者に根回しするの忘れてた
…
!普通に考えてそう思うよな
…
!」
「トレードを所望する!」
「お前俺に対して最近明け透けだな」
初日は四六時中べったり。仕事中も、夕食も、お風呂も。
布んばと長義はギリギリ(°皿° )
仲良くなってて、なんだか良い雰囲気。極んばも面倒見がいいので、わかるまで丁寧に教えてあげてる。
風呂上がりにふたりが分かれたところで、尾行は終了。
「審神者に直談判してくる」
「頼む!」
長義は審神者の元へ。
「いやあんなことあったじゃん?まんばを信用してないわけではないけど、長義はまんばに付いててほしいなって。いろいろ不器用なとこもあるしさ。それに国広は新人の面倒見慣れてるから、二振り目が仕事に慣れなくてもカバーできると思うし」
遠回しに布んばと新人の組み合わせは不安だと言われた。
長義は頭を抱える。それもわからなくはない。
結局渋々帰る。
「どうだった!?」
「ダメだった」
「本歌の役立たず」
「お前な
…
」
どんどん極んばと二振り目は仲良くなる。山姥切長義なこともあり、二振り目は有能らしい。仕事も覚えが早く、テキパキ。
布んばと極んばは一日おきに近侍になる。今日は極んばが近侍の日。たくさんの書類仕事を片付けている。布んばは実はこれが苦手で、ほぼ長義と極んばがやってる。
執務室でふたりきりのはず。密室なんてさせて溜まるか!仕事を手伝うふりをして邪魔してやる!と思う。
布んばも同じ考えなのか、なぜか付いてきた。
部屋から怪しげな声が聞こえる。
「ん
……
ぃた
……
っ」
「ん?ココがイイの?」
「やっ
…
やめろ
……
!」
「こんなに固くして
…
」
「ちが
……
!」
「ほらこうされるとキモチイイでしょ?」
「〜〜〜っっ」
布んばと顔を合わせて真っ青になる。いつのまにふたりは出来てたんだ。というか非合意では!?
咄嗟に執務室に駆け込む。
「大丈夫か!?」
中に入ると、足を掴まれ悶える写しと、暴れる写しを押さえ込み容赦なく写しの足裏を押さえる本歌の姿があった。
「
………
」
「何してるんだ」
「足ツボマッサージ」
「本当何してるんだ!!」
「いや初期刀くんが疲れてるみたいだったからさぁ
……
」
「本当に足ツボって痛いんだな」
「だいぶ凝ってるみたいだね」
「肩が軽い。すごいな」
「またいつでもヤッてあげるよ、今度は初期刀くんの部屋でね」
「うん、頼む」
「させるか!!」
極んばがふたりを見る。
「そういえばどうしてここに?」
「いや、手伝ってあげようかと思ってね
…
」
「いらない。非番の日はちゃんと休め。補佐が有能だから仕事もそんなにない」
「まあ、そういうことだから」
なぜか二振り目が極んばの肩を抱いて笑顔。その手は何だ。
ポイっと部屋から追い出される。
「初期刀ずるい
……
!長義を誘惑したに違いない
……
!俺に復讐するために
…
!!」
二振り目の態度を見て、危機を感じる。明らかに極んばに気がある。極んばの貞操が奪われるのも時間の問題。なんせふたりは就寝以外はいつも一緒にいる。(教育係なので)
しかも極んばはその鈍さから気づいてない。あれよあれよという間に閨でした、となりかねない。
これはまずい。
夜、長義は忍んで極んばの元へ向かう。奪われる前に奪いたい。
しかしその途中愕然とする。
ある部屋を通りかかった時、怪しげな気配がした。耳を澄ませると嬌声が聞こえる。そこは二振り目の部屋だった。
相手はもう許して、とか、やめて、とか、俺はそんなつもりじゃなかったのに、とか言ってる。
カッと頭に血が昇る。すぐにそこに押し入ろうとするが、声をかけられる。
「長義?何してるんだ?そんなところで突っ立って」
「は?国広??」
声をかけてきたのは極んば。驚きすぎて部屋と本人を何度も見る。
「え、だって、お前
…
」
「だって?なんだ?」
「え?え??」
「あの部屋に何かあるのか?」
「っだー!!何でもないっ」
極んばの手を引いてそこから遠ざかる。じゃあ中にいるのは誰なんだ、と思ったが、極んばを危険地帯から避難させる方が先だ。
「お前はちゃんと部屋にいろ!!」
「???はぁ
…
」
そういえば夜這いに来たんだったと思い出す。しかし二振り目が別の者と寝所を共にしてたから、極んばを狙ってたのは気のせいでは?と思う。
それなら無理矢理抱くよりも、まんばを落としてからの方がいい。強姦まがいのことをして嫌われるのは得策ではない。
やはり極んばはあの時に自分なしで生きていけないくらいに甘やかして依存させておくべきだったと後悔。
「長義?」
あの言葉を交わした時から極んばしか見てなかった。自分の特別。
特別だからこそ、失敗はしたくない。手に入れたいけど、無理矢理して嫌われたくない、セックスが苦手になったり、トラウマになったりしてほしくない。
さっきまでは二振り目に奪われると思い焦っていたが、状況が変わった今、確実に勝てると確信がない以上動くべきではない。
「何かあったのか?」
極んばが聞いてくる。
「さっき誰かの部屋を見てたし、この前も執務室にわざわざ来たし
…
」
「いや、なんでもない」
「もしかして長義(ながよし)のことか?」
「は?」
「あんたが二振り目の仕事ぶりを気にかけて、様子を聞きにきたのか?」
なんで親しげに二振り目を長義なんて呼ぶんだ。
「長義は結構有能だぞ。しっかりしてるし、気も利く。覚えも早いし、すぐ仕事を終えてしまう。頭の回転も早い。」
極んばが自慢げに言う。
動くべきじゃない、確信がなければ動くべきではない。頭ではわかってる。
「国広、俺の前で他の男を褒めるなんて、あまり面白くないな?」
暗٩( 'ω' )و転
「あの、祖、御膳二人分持ってってもいいかな
…
」
朝、厨に行き、気まずい気持ちで燭台切に問いかける。
「え?また?」
「また?」
「あ、君は一振り目の長義くんか。いやね、さっきも同じこと言われたからさ」
あー二振り目が凄い勢いで喘がせてたもんなぁ、そりゃ相手は足腰立たなくなるわ、と思う。相手が誰か知らないが可哀想に。
しかし今は自分のことだ。
むくれているので、少しでも機嫌を取ろうとご飯を取りに来た。今まで計画的に進めてきたのに、なんたる失態。
「長義くんもご飯は大盛りがいいのかな」
「いや俺は普通で
…
」
「もうひとりがだよ。さっきも二振り目くんが大盛りで持ってったから」
「
……
大盛りで」
「OK」
祖はもうひとりが誰かわかって聞いてるんじゃないかなと思う。
ほかほかご飯が温かいうちに部屋へ急いだ。
ちょぎくにハッピーエンド!
お疲れ様でした!長いことお読み頂きありがとうございました!
どうでもいい設定
・二振り目はドエスという設定。最初に布んばに一目惚れしてる。泣かせたいなーと思ってる。布んばがショックを受けた顔をするのでわざと極んばにベタベタしてた。
・布んばは夜、誘惑するつもりで二振り目の長義の部屋を訪ねた。そして押し倒されて計画通り
…
ってなったんだけど、相手がドエスだったばかりに色々理由をつけられてお仕置きされる。離してもらえなくて激しく朝まで
…
。
次の日から「あんたなんかもうやだ!くんな!(半泣き)」って態度になる。
・呼び名
審神者→極んば「国広」
審神者→布んば「まんば」
長義→極んば「偽物くん」「国広」
長義→布んば「写しくん」
極んば→長義「長義(ちょうぎ)」
極んば→二振り目長義「長義(ながよし)」
布んば→長義「本歌」
布んば→二振り目長義「長義」
・入れ損ねたシーン。↓
「ほら口を開けて」
「んぅ」
何か鼻に抜けるような声が聞こえた。
「初期刀くん、ちゃんと奥まで咥えて」
「ぅぅん
…
」
「ここも舐めないと」
「っあ」
慌てて障子を開けると、チューペ●ト(凍らせたやつ)を咥えてモグモグしてる極んばが。
「どうかしたか?」
またこの展開か
……
!
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