木蔦(キヅタ)
2020-12-12 14:55:21
7291文字
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バスツアー③レア刀剣と出会いたくて参加するまんばの話【ちょぎくに】





まんばのパンチ(打撃41)が炸裂した。

レベルと打撃に似合わない重い拳だった。まさか本気で抵抗すると思ってなかった長義はそれを思いっきり食らった。

そして、意識が暗転した。




意識が浮上し、まず初めに見たのは心配そうにこちらを見つめるまんばの姿だった。

「すまない、本歌。思いっきり殴ってしまった……
「か、構わないよ。別に痛くないしね」
うわずった声で見栄を張る。
「でも頬が腫れてる。」
まんばはそっと長義の頬に触れる。ピリッと痛みが走った。


その手を長義がぎゅっと握る。
「え……
「国広
手を引き、まんばが長義に倒れ込む。彼が体勢を崩した所を押さえ込む。そしてそっと唇を近づけて……

再び拳が炸裂した。


「すまない!ほんんんとーに!すまない!!」

まんばがパンッと手を合わせ、長義に謝る。
長義の両頬は腫れ上がっていた。

「折角の顔がパンッパンだな
「アソパソマソみたいだね」
「ぷっ」

人気アニメに例えたらツボに入ったらしいまんばがくすくす笑っている。
自分で言ったのだが笑う事ないだろとカチンと来る。

「さて、山姥切国広、お前慰謝料は払えるかな?」

笑ってたまんばがぴたりと止まる。
真っ青な顔で長義を見た。貧乏本丸だと言うのは以前聞いている。生活でいっぱいいっぱいなのに、慰謝料なんて払う金はないだろう。

「さあ、責任取ってもらおうか」

まんばは長義の本丸に嫁に行きました。めでたしめでたし。



※バスツアー④は本のみの収録
※番号はありますが単発の話。単に『怪しげなバスツアーに参加する』という共通設定のみ。
バスツアー⑤仲の悪い伯仲が一緒に旅行することになる話
https://privatter.net/p/9747102