木蔦(キヅタ)
2020-12-12 14:16:28
3633文字
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同じひとを好きになって三角関係のにゃんせんくんと本歌様【ちょぎくに、にゃんば(にゃんくに)の山猫サンド】


ちょぎくに、にゃんば(にゃんくに)山猫サンド

〜南泉くんの場合〜
にゃんくんは顕現したら目の前に見知った顔がいた。うっげぇ、会いたくなかった、と思っていると、無表情で自己紹介される。
「この本丸の初期刀、山姥切国広だ」

知り合いではなかった、と思う。

態度が随分素っ気ない。
本丸を案内されるが事務的。淡々としている。親しみが持てない。

話しにくそう、関わらないでおこう、とにゃんくんは思った。

にゃんくんはある日お昼寝していると何処からかボールが転がってくる。つい呪いのせいでじゃれついてしまう。

そこをまんばに見られてドギマギ。

「こ、これは違う!決してじゃれてたわけじゃねー!!にゃ!」
弁解するとまんばはにゃんくんをじっと見つめる。

昔馴染みの写しだから、性格悪いのも写ってて、馬鹿にされるんじゃ??と思った。

まんばはふっと笑い始める。

普段仏頂面しか見たことないにゃんくんは、え、こんな顔もするのか!?
と驚く。

「す、すまない、あんたが余りに慌てるから……!」

ツボに入ったらしくなかなか笑いが止まらない。腹を抱えてる。

その姿が余りに可愛くて、自分が笑われてるのも忘れてきゅんとする。笑った顔なんて初めて見た。それどころか、滅多に表情が動かない。

「すまない、あんたを馬鹿にしたつもりはないんだ
ようやく止まったまんばが謝る。
素直な物言いに、本当にそんなつもりはなかったんだろうと感じる。これが昔馴染みだと嫌味っぽい印象になるが、写しは全然違う。

「南泉はここで何を?」
「ひ、昼寝
「今日は天気がいいからな」
まんばが太陽を見上げる。その横顔がキラキラしてる。

今まで話しかけにくい、とっつきづらいと感じていたが、印象がガラッと変わる。
ギャップ。

こうしてにゃんせんはまんばに恋に落ちたのだった(展開が早い)





〜本歌様の場合〜

配属された本丸では、初期刀が写しだった。くっそ生意気な写しにわからせてやらないといけないと思い、初っ端から仕掛けた。

「偽物くんじゃないか」
「写しは偽物とは違う。何か用か」
「お前に本歌との格の違いを教えてあげようと思ってね」
「まった下らないこと言ってんのか。国広、聞かなくていいぜ」

何故かまんばの隣に昔馴染みがいる。
( °ω° )???

「猫殺しくんは黙っててくれないかな」
「こうして審神者の元に顕現したんだから格とか別にいいだろ。」
「これは俺と写しの問題だよ」

流石に口出しする内容じゃないと思ったのか、ぐっと口を噤む。それでいい。

「さ、偽物くん。俺を敬うといいよ」
「いや、遠慮しとく」

さらっとまんばは立ち去る。本歌様ぽかん。にゃんくんは長義を気にしつつ、まんばを追う。

「はぁぁぁああ??」
本歌に媚びない態度。なんで自分の機嫌を取らない?本歌をもっと大事にしろ!とか思う。おこ!
そこで長義は写しから無条件に愛されている、愛されるべきだと思っていて、落胆してることに気づく。そして結構傷ついてる。

マジか、と頭を抱える。

それと昔馴染みがなんかおかしな態度だったなと首を捻る。
自分のそばにいるならともかく、まんばにまとわりついていた。

まさか、と思う。

にゃんくんがまんばに惚れているのでは?と察する。
自分の写しはとても見目がいいし、あり得ないことではない。

長義は危機感を感じる。まんばを取られたくない。

こうして本歌様もまんばへの恋を自覚したのだった。