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木蔦(キヅタ)
2020-09-13 23:55:26
7461文字
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精神だけが幼いまんばと寝不足の近侍長義くんの話【ちょぎくに】※まんばキャラ崩壊注意
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ちょぎくに
※まんばが精神だけ幼いので、キャラ崩壊注意です。
長義くんは近侍。本丸初期からいる。真面目さゆえ、毎日仕事ばかり。いつも睡眠2~3時間。
そこの本丸にまんばが顕現した。別に名を売ってないけど『山姥切』を名乗ったので、ここは思い知らさないとなと考える。あまり調子に乗るな、山姥切はこの俺だ、と言おうとしたが、その個体は見た目こそ普通だが、精神が幼い山姥切国広だった。
長義くんの顔を見るなり、無邪気な顔で「ほんかさま!」と言って抱き着いてくる。
「!!!」
となるが、求められて悪い気はしない。小田原の頃、まんばは付喪神ですらなかったがどうやらその時のことを覚えてるらしい。
無邪気にまんばは思い出を語る。
「ほんかさまにまたあえてうれしい」「ほんかさまだいすき」などと言っている。
悪い気はしない(二回目)
その懐きようを見て、審神者は「じゃあ世話係は山姥切ってことで
…
」となる。身体は大きいが、精神が幼いのでいろいろ世話を焼いてあげる。
近侍の忙しいながらも「ほんかさま、うまくできない~~(;_;)」と言われると「はいはい、お前は仕方ないな(^-^)」とやってあげる。審神者もそれを見て「今日は先に上がって良いよ、国広くんの世話もあるだろうし」と仕事を免除してくれる。
着替えを手伝ったり、お風呂入れたり。
寝るくだりになって、布団を2つ並べていたが、まんばが「ほんかさまのおふとん、はいっていい?」
とうるうるおめめでねだってくるから「仕方ないな
…
今日だけだよ(^-^)」となる。
まあ寝付くまでだから、まだ早い時間だから、寝付いたら布団を出て仕事に戻ろう、と考えていた。
気付いたら朝だった。
抱きしめてたまんばが温かくて、つい自分もうとうとして寝てしまった。
「何時間寝てたんだ
…
?今何時だ
…
??7時
…
!?」
実に10時間寝ていた。まんばはいまだに横ですやすや。
初めてこんなに寝た長義くんは身体がぐったりとだるい。
「なんだ、長時間寝るとこんなに疲れるのか
…
??」
疲労感で身体がとても重い。ぐっすり寝たからか、頭はすっきりしているが、身体を動かすのが億劫。
とりあえず顔を洗いに行く。
「よう!山姥切、今日遅くね??」
洗面所で会った刀にそんなことを言われる。
「いや昨夜国広と寝たんだけどね、こんな時間になってしまった
…
。その所為か身体がだるくって」
「え
…
早くね
…
?」
「早い?遅いだろ」
「え、あ、ああ
…
そうなんだ??まあお前ら昔馴染みだっていうからな
…
会ってすぐそういうことになるものある、よな
…
?」
なんだか若干引かれてるような気がするが、まあいいかと流す。身支度を整え、部屋へ。そしてまんばを起こし、支度を手伝う。
朝食に連れて行く。もちろん隣同士で座ったが、隣でまんばがボロボロ落とす。スプーンを用意してもらい、ぐーで握ってモグモグ。口の端とかに付いてて拭ってあげたりする。
「本歌さま!ごはんおいしい!」
「はいはい、よかったね」
甲斐甲斐しく世話を焼いてあげる。まんばはにっこり笑顔。
かわいいけど、身体がだるい。
仕事中、審神者にも見抜かれて、休んでいいよと言われてしまう。
結局一日中まんばの相手。
子ども(しかも図体はでかい)の相手は煩わしいなぁとは思うけど、長義くんに対し、信頼100%大好き度MAXで懐いてくるので、悪い気はしない。
昼ご飯ではスプーンを上手く使えるようになってきた。えらい。そして夜ご飯も済ませ、お風呂も入れてやり、夜。
「本歌様、一緒にねちゃ、だめか
…
?」
昨日「今日だけだよ」と言ったのを覚えていたらしい。長義の様子を窺いながら聞いてくる。いじらしさに心打たれる。
「しょ、しょうがないな
……
!」
一緒に布団に入る。その日もそのまままんばと共に寝てしまう。
朝、やっぱりぐったりしている。恐らく寝過ぎたせいだと思うが、昨日よりはマシ。まんばは元気そう。
「本歌様!朝飯食べに行こ!」
身支度をさせ、大広間へ。
そこには長期遠征に行っていた堀川派の二振りがいた。まんばは目を輝かせながら走っていく。
「兄弟!兄弟に会えるなんて嬉しい!」
「兄弟!久しぶりだな!主殿から顕現したと聞いておったぞ!」
「兄弟〜!会いたかったよ!」
堀川派で話が盛り上がってる。長義は蚊帳の外。ぽつん。
自分にあんなに懐いて、本歌様大好きオーラとか全開に出してたのに、兄弟に会った途端手の平を返したかのように、あちらへ尻尾を振る。
なんだかイライラする。
「国広!食事を前にして騒ぐのははしたないよ!早く席について!」
「え!は、はーい!」
まんばは、てててと長義の元へ戻ってきて、横に腰掛ける。ちなみに堀川派達は「ほら兄弟、世話係の言う事はちゃんと聞いて」とか「また後でゆっくり話せば良い」などとまんばに言った。
「ほら、箸の練習もして」
「ほ、本歌様、これ難しいぃ
……
」
「でも練習しないとご飯食べれないよ?」
「うう
……
」
時間が掛けてご飯を食べる。もぐもぐ。
今日こそ仕事を、と審神者の元へ向かったが、国広くんの相手をしてあげて、と追い返される。昨日一日休んだからなんだか調子が狂う。仕事に戻りたい。
なんだかいつもと違う感覚だと思いながら、まんばと共に過ごす。身体のだるさは多少あった。
お昼ではまんばは拙いながらも箸を扱えていた。優秀な長義の写しだからかと親馬鹿にも思ったりする。
夜、ご飯もスムーズに食べれて、着替えやお風呂も長義が世話を焼かずともひとりでできる。
「ほら、寝るのもひとりで大丈夫だろ」
「う、うん
……
」
ふたつ布団を敷き、寝るが、まんばがごそごそし始める。しばらくしてまんばが起きて小さい声で問いかけてくる。
「本歌様、もう寝た??」
「
………
」
「ほ、本歌様
……
うう
……
」
少し涙声なので堪らず答える。
「
……
起きてるよ、何かな」
「やっぱり俺、寝れない
……
一緒に寝て欲しい
……
」
まんばのためにならないが、まんばがじっと心細そうな目で見てくるので、長義は負ける。
「
……
わかった、おいで」
「!本歌様ありがと!」
ぎゅーってして寝る。
翌日、やっぱり寝すぎで体が重い。初日よりはマシだが、何とも気怠げ。
「本歌様!飯行こ!」
「先に行っていいよ」
「わかった!」
てててて、と駆けていく。
長義は思う。まんばと一緒に寝るとついついいつもより多く寝てしまう。今日も昨日も一昨日も、決まった時間に起きれなかった。
よいしょと立ち上がり、のろのろ朝食に向かう。そこには昨日同様、楽しそうに話す堀川派の姿があった。
それを見た瞬間、身体の不調もあり、イライラが爆発。昨日言ったのになんで、とか、俺のことが好きなんじゃないのか、とか、兄弟と一緒の方が楽しそうじゃないか、とか。
ブチ切れて、まんばの手を強引に引く。
「え?え!?ほ、本歌様
…
!?」
無言で大広間から連れ出す。足早にぐいぐい。
「ま、待ってくれ、本歌様
…
!い、痛い
…
!離して
…
!」
まんばが懇願するので、足を止める。そしてまんばを見下ろす。ひっと怯えた顔。
「なんで俺の言うことを聞かない!食事の前に騒ぐなと言っただろう!」
声を張り上げるとさらにまんばが縮こまる。頭の片隅で、ああ、かわいそうだな、と思うが止まらない。
「お前の世話を任されたせいで仕事もできないし!四六時中見てるのだって疲れるんだ!」
心にもないことが口から出て来る。
「ふぇ
……
本歌様
……
ご、ごめんなさ
……
」
まんばは泣きそう。必死で耐えてる。
「夜だってお前と寝始めてからすごく疲れる!今だって体調が良くないんだ!いい加減にしてくれないか!」
そう言うとまんばは弾かれたように駆けていってしまう。
イライラ。
食事をする気にもなれず、部屋に戻る。
一人になるとイライラは少し落ち着いて来る。
どうせまんばはご飯を楽しみにしてたから、大広間にいるだろう。堀川派と仲良くやってるんじゃないか。
まんばはどうせ兄弟といた方が幸せだ。
朝食も取らずに仕事へ。
「山姥切、国広くんのお世話はいいの?」
「もうひとりで何でもできるから大丈夫」
「そ、そう
…
??ならいいけど
……
」
仕事を一通り終える。結構深夜。まんばが顕現する前もこんな感じだった。
部屋に戻る。部屋にはまんばがいるはずだが、もぬけのから。恐らくひとりで寝れないと言って兄弟の所にでも行ったのだろうと思う。
風呂に入り、何やかんや本を読んだり帳簿をつけたりして、就寝。
朝。
数時間しか寝てない。それは以前と同じなのに、長義は絶不調。頭がガンガンする。身体はまんば顕現の翌日より重い。頭もぼんやりする。
なんでだ!以前の生活に戻ったのに、なんで身体のだるさが治らないんだ!むしろ酷くなってる!と思い、人間の体に詳しいと言う薬研くんに相談する。
「そりゃあれだな!身体が正常になったからだ!」
訳の分からないことを言われる。
彼の言うことには、以前の長義の身体は頑張りすぎて体調不良すら感じられなくなっていたらしい。そこに急に十分な休息が与えられ、正常な感覚が戻ってきた。だから酷いだるさがあったとのこと。身体を休めることでだんだん体調が良くなっていったが、再び長時間の仕事と短時間の睡眠に戻り、体調を崩したらしい。
「どこのブラック企業だってくらい働いてたもんな」
「
……
」
身に覚えがある。
「で、疲れ魔羅で精力回復したってわけだろ?」
「はぁ??」
「知らないのか、人間の男の身体は疲れすぎるとたつんだとよ」
いやなんでそこでそんな話が出て来るんだ。
「え?写し抱いたんだろ?」
しれっと聞かれる。
「はぁぁぁ???なんでそんな話に!?誰が言ったんだ!」
「え、みんな言ってるぜ」
いや確かに抱きしめて寝てたが、決して他意はない。写しにそんな感情をいだいてもないし、そもそも精神が幼すぎる!
「ないないない!」
とりあえず薬研からの話で、6時間寝ないと人の身体は支障が出ると聞いた。2〜3時間は異常らしい。
少し時間をずらして朝食へ行くと、人もまばらでまんばの姿はいなかった。たぶん兄弟たちと食べて、早々にいなくなったと思われる。
なんだか気も重たく、食欲がない。これも睡眠不足の所為か。
体調不良が悪くても仕事をする。だって2〜3時間の睡眠でも今まで大丈夫だったんだから。仕事もできるはず。
「山姥切、国広くんと喧嘩したの?」
審神者に気まずくなることを聞かれて押し黙る。
「みんな噂してるよ?大丈夫?謝りに行った方がいいんじゃない?」
「女子か!ってなんで俺が悪い前提なんだ!」
抱いた抱かないの噂もそうだが、広まるの早いなと思う。長義が悪いって決めつけてるのも心外。いやまさに図星だけど。
「もう7時だし、部屋に戻って仲直りしな?」
仕事場を追い出される。しかし部屋に戻ってもまんばはいない。
とりあえず睡眠不足で体調不良になることはわかったので風呂に入って早々布団に入る。
眠れない。
まんばと寝た時はあんなにすぐ寝れたのに。しかもぐっすり。
うとうとして少し寝て目が覚めて、という浅い眠りを繰り返す。朝になってやっぱり疲れが取れない。げっそり。
考えてみたらあれは嫉妬だったのかもしれない。まんばが自分以外に笑顔を見せたり、懐くのが凄まじく嫌だった。それはまんばの一番は自分だからと自負してたから。
もうまんばが一番好きなのは自分じゃなくなってしまっただろうか、と思う。
また「本歌様!」と微笑んで欲しい。
が。
しかし、長義は別のことで大きなショックを受けることになる。
分岐
→2ページ目
→3ページ目(こういうラストも考えてみたという蛇足)
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