sousakuyamamusume
2024-11-16 23:53:12
1626文字
Public 一次創作
 

フタリのナナシ

グッドエンドのナナシくんとバッドエンドのナナシくんが時空の捻れ的なもので遭遇してバトった後の話


ドアが開かないなら体当たりで壊せば良い。
何、僕の身体もこの家のドアも直そうと思えばすぐ直せる。
メモリが壊れたらどうしようもないけど、毎晩バックアップはとってるし、最悪壊れてもなんとかなる。
でも、彼は。あの彼は違う。
いや正確に言うなら『僕の前に現れた彼』か。彼も僕の可能性だっていうなら元の世界にいる彼はとっくにバックアップから復旧してるだろうし。
左腕がもげるのを見て、うわあ痛そう、なんて思ってみる。ちっとも痛くなんかないけど。
「やめろ、何を」
「やるなって言われてやめる性格、してませんので!」
あと五回、四、三、二、一……ヨシ!思った通りに抜け、
「おわっぷ」
左足も取れてしまった。