シフォン
2022-10-11 22:20:32
2394文字
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Encounter for determination

崇秀と幼い崇秀の話。
少しだけ幼少期の捏造を含みます。



─────────数日後



「兄さん、僕ついに悪夢見なくなったよ」

「それは良かったな。で、どうやったんだ?人外じみた能力だったら俺そろそろお前のこと心配だぞ」

「人を化け物みたいに言わないでくれる?ていうか僕人間辞める気ないからね?何想像してんのか分かんないけど」

最近の兄さんは、僕の話を疑ってかかってくる。
超能力を使いまくってる僕も大概だけど、この兄は可愛い弟を一体何だと思っているのだろう。全く。

……夢でね、海の中で、昔の僕に会ったんだ。まだ小さくて、いじめられてたあの頃のね。ずっと辛そうにしてたなあ……。でも僕なりに背中は押してあげたつもりだよ。それっきり、見なくなったんだ」

…………そうか。小さい頃の、俺たちか……


……ねえ、兄さん。僕、強くなったかな?」

「ああ、なったぞ。俺が保証する」

「本当に言ってる?まだまだ弱いって思ってるでしょ」

「そんな事ない。お前の強さはちゃんと認めてるぞ?」

「絶対嘘だよ、模擬戦のとき手加減してるの僕解ってるんだからね?わざと負けたりなんかしてさ」

「いや、あれはたまたま俺の調子が悪かっただけで……
 

そんなこんなで、次の模擬戦の約束にこぎつけた。
兄さんには悪いけど、今度こそ勝ってやる。
きっと“あの子”は、この勝負を楽しみにしている。だからこそ負けられないんだ。
心の中で、勝利を誓った。



「見ててね、強くなった僕のこと。」