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シフォン
2022-10-11 22:20:32
2394文字
Public
pixiv投稿済
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Encounter for determination
崇秀と幼い崇秀の話。
少しだけ幼少期の捏造を含みます。
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3
泡の音が聞こえる。
真っ暗な空間に独り漂う。
出られるすべはなく、誰の声も聞こえない。
僕しか、いない。
…………
ああ、また始まった。
海の夢が良い夢だった試しはない。
秘伝書騒動があってから、頻繁に見るようになった。
夢の中だからか、それとも海の中だからか。
幽体離脱でもしたかのように身体の感覚がなくて、意識だけがふわふわと浮いていた。
いつしか、自分自身を俯瞰するようになっていた。
彷徨い揺蕩う自分が、なんだかとても弱そうに見えた。
「そうだ、これは弱い自分と向き合う時間なのだ」と、何度も見るうちに勝手に解釈していた。
でも、もっと普通の夢で見るような空間でも良いのに。僕の記憶と深層心理はそれを許さない。
古臭い血脈に囚われた、海の龍の呪いだった。
またこうして何時間も漂い続けるんだろうな
…………
そう考えたその時、声が聞こえた。
「
……
誰だろう
…………
?」
小さいけれど、どこかで聞いた懐かしい声だ。
子供の声
……
どうして僕の夢に?
ドンやジェイじゃない、兄さんでもない別人の声。
でも、この声は知っている。覚えてる
……
!
「もしかして
……
!」
声のほうへ泳ぐと、そこにいたのは
小さい頃の僕だった。
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