麻さばカン
2024-10-24 23:17:58
2380文字
Public Bloodborne/二次創作
 

月鏡に願う

アイリーンさんに、ただただ眼鏡を掛けてもらいたいというだけの短編小説。原作ネタバレなし。
夢小説として書きました。
2024年11月15日~16日開催のフロム夢オンリー《君の夢は燃えているか》で展示する作品として書きました。


『手製の眼鏡』

少し歪な楕円のレンズを、細い金属が縁を半分支えるように形作られた眼鏡
つるもまた細めであり、掛けてみると軽やかな印象を与える
手製にしては仕上がりの良い方だが、しかしそれは見た目に限ったものであり、機能面は心許ない

狩人の工房には、何故か眼鏡に関する資料が遺されていた
獣の病は、やがて瞳孔が崩れてゆく
人としての矜恃か、あるいは長い夜を人としてやり過ごすためか
せめて眼鏡を掛けることで、己の内に残るものが少しでも欠けてしまわぬようにと願う
狩人の夢にも、かつてそのような想いを抱いた者がいたのかもしれない


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