MN*B
2024-06-23 02:28:36
4420文字
Public 夏油兄シリーズ:pixivバックアップ
 

コックリさんで喚ばれた原作知識有り夏油傑の兄(死亡済み)だけど、

虎杖悠仁っていう檻に捕まって出られないんだわ。

――夏油兄は死んでいる。

固定名有り。男主。原作沿い。立場成り代わりもの。
世界(原作)の強制力に抗う系主人公。ただし悪役。

 

何番煎じだとしても書いてる人が初めてなら一番煎じだし、何番煎じでも飲みたい人は飲むって婆っちゃが言ってた。
なんでもモーマンタイな方向け。

次【 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21384239

 
スタンプありがとうございます!
あとタグ追加もありがとうございました!
 

前にツイッターだった頃に呟いていたやつの本編です。勿体なかったので、ちょっと加筆推敲して投稿します。
件のツイート【 https://twitter.com/MN10263087/status/1661028842696503298 】※このお話がラストどうなるのかにも触れています。

追記:ちょっとだけ加筆修正しました。話は変わってません。
追記2:ちょっとだけ修正しました。傑は厳密に言うと高専の教師じゃないので。

#夢術廻戦 #オリ主 #虎杖悠仁 #五条悟 #男主
2023年11月9日 20:05


 弟の名を呼ぶ。

「傑、」

 息を呑んだ彼に向かって、俺は緩く微笑む。……ああ、俺は今、笑えているだろうか。
 最後の最期の大舞台。ここで――呪うんだ。解けない最大の呪いを。

「楽に生きたっていい。無理に人を救わなくたっていいんだ。お前が心から笑える日々を過ごしてくれ。俺のようにはなるなよ」
……死に際に、そんな言葉を吐くんじゃないよ」

 そう言い返してきた弟の顔すら、俺にはもう見ることが叶わなかった。



因果を破壊できなかった人




 と、まぁ。そんなこんなで死亡した俺でした。チャンチャン。

 夏油傑の存在していないはずの兄として生まれた俺は、所謂『救済』が上手くいかずムシャクシャして、夏油傑がなるはずだった闇落ち呪詛師の教祖として成り替わったのが今世のこと。
 そこに至るまでの経緯は割愛するけど、紆余曲折あった後に、自分から死亡フラグを立てにいったってだけの話だったりする。
 そして最期は最強二人に見送られ、「どんだけ徳を詰んだらこうなんの? ワハハ」と自画自賛しつつ、無事死亡。

 これで俺の役目と命は終わり。……のはずだったが、なんだかちょっと様子がおかしい。

 今の俺の視界は、ちょうどアニメ一話を見ているような感じの視点だ。つまりオカ研の部室、ちょっと天井付近から見下ろすアングルからお届けしておりまーす。

 主人公と、佐々木先輩と誰だっけ? とりあえず三人が集まっている。そうそう、コックリさんをやってるんだよね。
 十円玉に指置いてー……って、そういや、よく考えてみると、オカ研ってコックリさん成功してるっていうミラクルが起こるわけだ。こりゃ凄い。……ん? コックリさん?

 待てよ。もしかして、浮遊霊 コックリさんって俺のこと!?

「教えてください!」

 うぉッしゃ、よしキタ! そういうことなら任せとけ。なんかいけそうだし、とりあえず主人公クンの指を動かしちゃいますか!
 えーっと……『ぷ・ら・ん・く・と・ん』……っと。

「ダッセー!!」

 オカ研三人衆はゲラゲラと笑っている。良き。若者の楽しげな姿は幽霊にも効くんんだ。
 そして、そこに勢いよく飛びこんでくる生徒会長くん。

「バクテリア会長、どったの?」

 ……? なんか違うな。原作だと……ま、別にいっか!
 間違いに気づくも開き直り、繰り広げられる光景を眺める。

 いやぁ死んでからもいい仕事するじゃんか自分。むしろ頑張ったから、これはご褒美なのかもしれない。
 ファンとしてはこの光景は懐かしくもあって、感慨深かった。それに、これから先のことに関する不安や心痛もなかった。

 最強二人が揃ったままなので楽観的にならざるを得ないのだ。
 逆にいる? 最強親友コンビが大人になっても最強やってる世界線で不安を覚える人。……まぁ、心配かもね。五条悟は本当に教師になったのか、とか。
 結論から言うと、全く問題なかった。

 五条悟に関してだが、夏油傑が離反したからこそ教師になったのでないか説が唱えられていたものの、別にこの世界においても割とフツーに教師になったらしい。原作よりも荒っぽいのはご愛嬌ってことで。
 もしこれで虎杖悠仁が宿儺の指を取り込んだとて、傑がいれば大丈夫っしょ。


 わちゃわちゃする生徒先生諸君を見守って、ここらで成仏しておきますか。
 それでは、昇天! ……あれ?
 視点が自分の意思で動かせず、先程動かしていたはずの虎杖の指すら動かせない。むしろ意識が引っ張られるように落ち――