MN*B
2024-06-21 01:40:20
18964文字
Public 蠱毒な夢術廻戦:pixivバックアップ
 

E.13 乱離乱心

シリーズ中第27話になります。
注意書きは1ページ目、もしくはシリーズ概要の方にあります。

このシリーズの閲覧、ブックマーク、いいねなど…いつもありがとうございます。
お待たせしましたっ!!
今回は想定より文字数が伸びに伸びまして…あんまりしないと思いますが、もしかしたら投稿後にも推敲するかもしれません。
 

今回、花御戦です。
と言っても、そこは本題ではない感じですね。
ちょい暗めの精神描写入ります。あと、キャラからの当たりが強いというか…そういう風に感じるシーンがあるかもしれませんが、ヘイトのつもりはありません。

次回、野球と裏話回になります。
タイトルがもしかしたら変わるかもしれないです。
2週間以内は守る所存ですので!

 

【乱離乱心:ら(ん)りらんしん】造語
 

【伏黒と青嶺の考え方が同じ部分がある】

短い間とはいえ、同級生二人っきりでしたから。
青嶺の呪術師としての手本は伏黒です。
 

【花御の台詞表記について】

記号を打つのを省略した表記として「>> 」を使ってます。
まぁ…雰囲気でつけてるだけですね。

 
2021.8.2 13P、描写不足だと思ったので一文追加。青嶺がどういう状態になったのか明確にしました。


#オリ主 #夢術廻戦 #狗巻棘 #花御 #伏黒恵
2021年8月1日 23:54



 獣鉤手。
特級呪物が『ほかの存在に影響を与えない』という縛りの上で『破壊されない』ように、それはいくつかの縛りによってその在り方を保っていた。
相性の良い相手、そしてそれの呪力。それらと時間をかけて"成長"する。条件が揃うことにより、獣鉤手はその本性を奮えるようになるのだ。
そして、それが好むのは、理性が本能に傾くそのときに生まれる、負の感情。


 青嶺衛。
今までの彼は、感情を揺らがせず抑えることで、その精神を保ってきた。感情に蓋をし、それから目を背け、無関心でいることを意識していた。
しかしそれは、彼自身が前から理解していたように、いずれ緩んでしまう。無駄な足掻きだといえばそうだろう。だが、その足掻きによって先伸びていたこともあった。

今の彼は抑えつけていた蓋が開いている。


  「どうして」
「なんで」
  「人は死んだら」
 死んだ
「死ぬのは怖くない」
    俺は構わない


負の感情。それが呪いを生み、そしてそれが呪力の源でもある。
辛酸。恥辱。後悔。
妬み、嫉み、憎しみ、怒り。

彼が己の内に生み出した感情は恐怖。



 水の流れる音が響く。だが、それを押し退け、聞き分けてしまう。

乱れた呼吸、細く締まった吐息。浅く、短く何かが混じっている。
骨が軋む音。果てには、鈍く、嫌な音が鳴る。押し殺された悲鳴。


 「なんで」
   いやだ
「生きてくれ」
   死なないでくれ
  「どうして」
「殺さなきゃ」
  死んでしまう

もう、

「いやだ



乱心




目の前が、視界が狭まる感覚。

映るのは怨敵のみ。


「ッァァアアアアッ!!!」