MN*B
2024-06-19 01:19:13
14303文字
Public 二次創作単発:pixivバックアップ
 

五条悟の口調は初恋の人譲り

「あなたと無限の時を過ごしたい」  

注意
五条悟の幼少期・家・口調の模造、失恋気味
ネームレス夢主、オリジナル術式有、夢主視点なし
恋愛要素薄目
原作未読の書き手

時間軸謎空間です。五条先生と一年生三人が話してる感じの。
夢主は、五条先生の2歳上くらいを想定して書いてます。  

内容的には、ギャグ(第三者目線)→シリアス(五条悟目線)→ギャグ(第三者目線)な感じで書いてます。
コンセプトは、キャプション一行目です。
ガバガバ理論と模造のオンパレードです。

 
勢いで書きました。もったいないので勢いで上げます。
設定が原作と違うって部分は、まぁこの小説だとそういう設定ってことでゴリ押しスミマセン。
ネタ被りあったらすみません。廻戦二次の恋愛物読んでないんで、被ってるかもわかんないです。

恋愛シーンを頭打ちつけながら書くタイプですので、糖度低めになります。
夢主がどう思っているかは、ご自由にどうぞ…。

とりあえずこの二人は対話した方がいいと思う。

 
なんでまた夢小説書いてんのか、本人にもわかんないです。
しかも五条先生視点ばっか書いてるし…現状、一番書きやすいキャラじゃあります。



#五条悟 #夢術廻戦 #夢小説
2021年1月26日 17:54

「君って、面白みのない顔してるね」

初対面。
年上の女の子にそう言われた。



 遠縁筋の家系も代表者が集まる会合が、家で開かれたときのことだった。
まだ歳が一桁だった頃の僕は、家の人間への反発心も相まって、人気のない場所へと隠れ潜むようにして、避難していた。
姿を見られるたびに、何かを言われるのに嫌気がくるのは間違いないことだったから。

家の敷地内、それの隅にある忘れ去られたような東屋。
その時の季節柄、藤の花が垂れ下がるそこは、一応手入れが入っているようだった。

いつもなら誰もいないはずのそこに、一人の女の子が、ぼぅっと立っている。
藤の花を見ているのか、それとも空を見上げているのか何とも言えない表情で、上を見続けていた。

きっと、親戚のうちのどこかの子どもだろう。
面倒だな。と思った。
なんでこんなところにいるのか知らないが、自分には関係のないことだ。
言うならむしろ、どっかに行ってくれないかとも思った。

ほかの場所を探すべきだろうか。と思い始めたとき、その子がふっと視線を下ろした。
そして、パチリと、視線があった。

その子は何を考えているのかわからない顔で、ぼんやりとこちらのことを見つめてくる。
まるで観察されているような視線を受けて、嫌な気分になる。

相手とは距離があったが、自分は苛立ちのままに、ずんずんと近づいた。
大体、ここで一人過ごそうと思っていたのに、邪魔された気分だった。

彼女の目の前まで行くと、感情のままに言葉を吐いた。

「ジロジロ見るなよ、邪魔」

こちらがキッと睨みつけながら言えば、大体の人間はこの眼を恐れて逃げ出すか、子どもなら泣き出す。
呪術師ならなおさらそうだった。
彼女はそう言われて、ぼんやりとしていたのが晴れるように、ハッとした表情をした。

「あぁ、ごめんね。ついクセでさ」

可愛らしい顔に似合わない、そんな口調で軽く謝ってくる。
本当に謝る気があるのか疑問だった。
それよりも、さっさとどっか行けよ、と文句を言おうとしたとき、彼女は話した。

「君って、面白みのない顔してるね」

人の顔をジロジロ見ておいて、そんな感想をわざわざ言ってきた。
さらに続けてこうも言った。

「うーん。色もパッとしないな~、なんでそんな色してんの?」


その東屋周辺は更地になった。





あの~、五条先生。初恋について話すって言ってませんでしたっけ?」

虎杖は恐る恐る、口に出した。
周りで一緒に話を聞いていた、伏黒と釘崎も、どうしてそうなるんだと言わんばかりの表情で固まっていた。

ことの発端は、「なぜ五条先生の口調はそうなのか?」という疑問からだった。

軽薄さしかない表情と口調。その態度はほとんど、どんな相手にも通用している。
人を馬鹿にしているのかと言えば、一応そういうわけではないらしい。
というのも、その口調は昔よく話した相手から移ったものだという。
そしてその相手というのが、なんと初恋の相手だというではないか。

「聞きたい?聞く?聞いちゃう?」と話の押し売りを受けるままに、五条先生の一人語りが始まったのだ。

その結果がこれだよ。

「そこからどうやったら、初恋にまで発展するんですか?」

呆れたように伏黒はツッコミを入れる。
その横で釘崎は、「罵られるのが好きってこと?キッツ」と小声で漏らしている。

聞こえてるよ~野薔薇。と軽く指摘を入れつつ、五条先生はまだ話を続ける気らしかった。

「それがさ~更地にしたのはいいんだけど、」

全然良くない。
三人の心は一つだった。

「彼女は、その時の衝撃をちゃんと受け流しちゃったんだよね」

その子も一応、幼いとはいえ呪術師の端くれだったから。
単純な相性の問題だったんだけど、でも並みの呪術師じゃできないことをやってのけた。やってのけてしまった。

それ以来、何かと会わせられるようになった。
不機嫌な僕の相手をできるのは、そうそういなかったから。
彼女はずっと、出会った頃の態度のままで、僕と接していた。
どちらかと言えば、僕の方が振り回されがちだったと思う。

それを聞いた虎杖は、意外そうに口を挟んだ。

「へー、五条先生が振り回されるのなんて想像できないや」

いつも振り回す側だもんな、と同意を示す伏黒。
「やっぱマゾじゃん」と言う釘崎。

「いやホント、変わった人なんだって。僕の顔見て、面白みがないなんて言うの彼女くらいだよ?」

「てかなんで面白みがないとか言われてんの?顔に面白いとかある?」

虎杖の素朴な疑問だった。

「褒められてるようでけなされるんだよね整い過ぎててダルいって言われたし、好みじゃないとも言われたな~」

あははと、空笑いをする五条先生に対し、生徒たちの容赦ない追撃が入る。

「わかる。美形って見る分にはいいけど、長く一緒に居たいと思うかは別っていうか」

これは釘崎談。

「あ~それちょっとわかるかも。物理的に眩しい感じする」

こっちは虎杖談。

「というか性格良くなくて、見た目も好ましくないんだったら、好かれる要素ゼロですよ」

これ伏黒談。

うっと胸を抑えて、身体をのけぞらせる五条先生。

「てか、相手とは今どんな関係なの?やっぱりフラれた?」

釘崎が肝心なことを聞き出しにかかる。


五条先生は、聞こえるか聞こえないかの声で言った。  

籍、入れてます」

「は?」

話の階段がすっ飛ばされまくって、成層圏に突入している。

「いや待ってください、おかしくないですか?好かれる要素ゼロですよ?」

「てかお互いにマイナス地点からの出発だったよねぇ!?なんで結婚してんの!?」

生徒たちは空気を失って大混乱状態である。むしろ燃え尽きそう。

「だからさぁ変わった人なんだって。僕もどうしてこんなことになったのかわかんなくて

なぜ当の本人が何一つわかっていないのか?

「え、話の流れ的に五条先生が告ったんじゃないの?」

初恋の人に告ってゴールイン!って流れなんじゃと虎杖はなけなしの理性で喋った。

「まぁね。告白というか、それっぽいことは言ったんだけどなんか違うんだよ、彼女の感覚」

やっぱ告ってるじゃん!と話がまともな方に流れたのを感じて、生徒たちは浮足立つ。

「なんか違うって具体的には?あ、仲良すぎてすぐ結婚しちゃったってこと?」

「馬鹿、五条先生が相手だぞ。なんか書類間違えた可能性の方がある」

「いや、婚姻届を別の書類と間違えるわけねぇだろ」

生徒たちがやいのやいの言っているなか、五条先生はキリっとした表情を作った。

「僕って最強じゃん?」

「は?いきなり何」「自慢ですか?」「自分で言うのどうなの?」

対して三人の反応はスーパードライ。
お酒ならそれで構わないが、人との対話だとちょっとキツい。

「これは彼女からも認めてもらってるよ?そうでなきゃ籍入れてないって言われたし!」

慌てて弁明のようなことを言う五条先生だが、それを聞いた伏黒は気がついてしまった!とばかりに声をあげた。

そうか!見た目ダメ、性格ダメなら、残るは金しかない!!」

まるで見た目が悪いみたいな言い方はやめてくれない?という五条先生の苦情が入る。
それを無視した生徒たちは、好き勝手に意見を言い合う。

「金づるってこと!?初恋の相手がそれってしょっぱ過ぎでは!?」

「でもまぁ、旦那にしとくにはマシかもね~。好みじゃなくても金があるなら、愛はいらない派かも」

「みんな僕のこと嫌いなの?」

いや、別にと途端に白けた空気を醸し出す一年生ズ。

五条先生はため息をつくと、独り言のように言った。

「逆だよ。きっと彼女は、僕になら遺していいって思ってるんだ」