戌丸アット
2022-05-30 00:11:45
5497文字
Public Fate
 

短編まとめ

槍弓




キャス弓♡乱舞

カルデアでは新たなレイシフトすべき場所が見つかるまでは毎日のように修練場や種火を集めて既に居るサーヴァントから新たに召喚されたサーヴァントの育成まであり、毎日が忙しい。
その全てはマスターや今を生きているカルデアスタッフが居なくては進まないので肉体的、精神的な健康を保つ為に無理のし過ぎない日程、また現代に精通しているサーヴァントは少数であるが存在し尚且つ、貴重である為に基本的で些細であろうともカルデアを駈けずり回り、忙しい。
筈なのだが……

「おい、キャスター!起きろ!」
「んだよーレイシフトから帰ってきたばっかで疲れてんだが?」
「し、しかしだな!」

駈けずり回っているサーヴァント代表とも言える英霊エミヤ、通称オカンだと言い出したのはマスターだったろうか。
いつもは何処か涼しげで清潔感のある彼が脂汗を滲ませて、苦しげなのは珍しい。
ま、その原因を作っているのは当人に起こされたキャスターなのだが、どこ吹く風。
何処かわざとらしくも自然な仕草で散らばっていようとも美しく輝いているようにも感じさせる青く長い髪を払い、スルリとエミヤの腰を愛でる。
すると先程まで掴みかかって来そうな程の勢いは消え失せ「ぁんんっ♡」と艶があり、明らかにエミヤは感じている。
しかしそんなエミヤに怯むどころかキャスターは満足げに微笑み、形の良いエミヤの尻を揉んで楽しむ。
何処ぞのスケべ親父さながらなキャスターの手にエミヤも抵抗をする事はなく、何処か蕩けたような瞳でうっとりとキャスターの方に頭を預けて身を委ねている。
どんどんとエスカレートして行き、赤原礼装をゆっくりと外しながら目の前に捧げられた真っ赤な耳を舐めてながら耳朶にちょっとした悪戯で甘噛みをする。
すると甘噛みにより、エミヤにスイッチが入ったのか押し倒されたキャスターは先程まで寝ていたベッドへと再び寝転ぶ羽目になった。

「うぉっ!?」
「あ、もう!我慢ができなひっ♡」
「っはは!随分と甘えたになったな?お前」
「はぁな、まえ」
「ん?」
「名前をクー

普段のオカンとまで言われるエミヤの厳しさは見る影もなく、泣きそうな子供のように眉を弱々しく寄せ、撫でてくるキャスターの手に素直に甘える猫のように懐きながら、ユルリと立てているキャスターの片足に腰を擦り付ける。
まるで発情している動物のように。
ならば飼い主は待ての上手に出来た愛しい者にご褒美をやるものだろう。
だからエミヤの望む通りにルーンを解く言葉を耳元に囁く。

「"よく我慢したな?エミヤ"」
「はぁああっ!?んんっはぁおあっ♡」

ぴくぴく、と背中を痙攣させ、清潔感など微塵も感じさせずにエミヤはキャスターの言葉だけで達してしまった。
だが当然だろう。
キャスターはエミヤに複雑に仕掛けていた昨日の行為の余韻の開放をしたのだ。
昨日の快感が再び、しかもカルデアで生活していて襲ってきたと言う状況で、すぐに帰還した自分の所へと訪れたエミヤの行動にキャスターは満足していた。
散々この身体には霊体化しようとも完全には消え去らぬように少しずつ確実に、零れ落ちる砂を積む砂時計の如くエミヤの霊基へとチャームや孕みのルーンを刻まれるように弄ったのだ。
無論、それもエミヤに抵抗されては不完全か歪な形で完成してしまうのでキャスターの望んだ"自分からクーフーリンを望むエミヤ"にする為には自覚していないエミヤを落とす事がキャスターの心情からも選んだ為に時間はかかった。
その分の苦労を労うかのようにエミヤはキャスターに怒りはするものの素直にキャスターを求め、更に槍持ちではなくキャスターに対してクーフーリンの名を呼ぶのだ。
この名前こそキャスターを満足させるどころか飢えさせるのだから末恐ろしくも愛おしい。
エミヤはよくキャスターの願いを叶えてくれるのだから思わずキャスターはエミヤの頭を撫で、快感に震えるエミヤを愛でる。
無論、達している最中だと快感となる事を知っていて。

「よしよし、よく我慢出来たな、エミヤ」
「あ、あっ♡ま、まだイってる!おりぇ、またイっちゃぅう♡」
「いいぜ?ご褒美だ、見ててやるから、な?」
「やだぁ!な、なか♡欲しぃい、ぁ、あ♡クぅ♡」
「あぁ、それなら……

先程からはっきりと気配も消さずに煙草を分けて貰おうと部屋へと無遠慮に入って来ようとしていた"槍を持ったクーフーリン"が近づいている事には気付いていた。
どうせ"クーフーリン"なので蕩けきったエミヤを見れば落ちるのは見えている。
日頃、槍持ちのクーフーリンとは痴話喧嘩とも表される程に言い合いをするエミヤは嫌がるだろう。
しかしキャスターから見れば、好きな子を虐めるガキにしか見えぬのだから見せびらかす意味も込めて、人避けのルーンを瞬間的に解いて招き入れてやった。
結局クラスが違えども鋼鉄の英霊エミヤはクーフーリンのものなのだから。



END