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戌丸アット
2022-05-29 23:29:51
7078文字
Public
戦国basara
ハロウィンの夜に
三家(戦国basara)
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2
3
「なんかあったら時間なんか気にせず連絡しろよ!」
「あぁ!ありがとう!また明日!」
別れ際に心配そうにする慶次に嬉しさを覚えながら、家康は礼を言った後、一人路地を歩いていた
すると突然、白猫が体当たりをしてきて、予想以上の力の強さに倒れるとそのまま鞄を持ち去られてしまった
「あ!待てっ!なんて早さだっ!力も強いし、本当に猫なのかっ!くっ!」
持ち前の運動神経で、すぐに体制を整えた家康は何とか白猫を目線に入れながら全速力で走って追いかけた
しかし猫が鞄を加えているとは思えない程、白猫は早く神社に入った所で見失ってしまった
「あーもー!何処に行ってしまったんだ?はぁ
…
はぁ
…
」
「おい」
「え?あ、お巡りさん
…
?
……
っ!?」
先程の警官に話しかけられ、不思議に思いながら事情を話そうとして家康は固まった
警官が銃口を向けてきたのだ
しかしすぐさま冷静に考え、玉は込められていない筈と考えた家康はいつでも動けるように身構えながら警戒する
「お巡りさん!どうしてっ!?」
「黙れ!!!裏切り者は許さん!!!」
「っ!?くっ!」
銃口から飛んできたものは鉛玉などではなく、蜂蜜色をした不思議な玉であった
その異様さに驚きながらも咄嗟に家康は体を動かして、避けた
すると家康の居た場所は地面が砕け、煙を上げている
「な、ど、どういう事だ!?」
「チッ!やはり簡単には殺せないかっ!」
「なっ!?ど、どうしてっ!?」
普通ではない状況を察した家康は慌てながらも警官がどう出るのか、警戒するしかない
そもそも訳が分からないのだ
警官は家康の事を裏切り者と言った
しかし家康には警官と面識はない、会った事がないのだ
それなのに家康でも分かる程の殺気、もとい憎悪を何故、向けられているのか分からなかった
しかし今は逃げるしかない
「っ!人違いです!」
「逃がすか!貴様が徳川家康だと言う事は分かっているんだぞ!!!」
「え?っうぁ!!」
警官の台詞を聞いた家康は思わず、逃げ出そうとした足を止めた
何故なら警官が自分の名前を知っていたからだ
しかしその瞬間、左肩を貫かれた
一瞬の隙を突かれた、と左肩に強烈な熱を感じながら冷静に思ったがそんな場合ではない
「っぅあ!」
「手こずらせやがってっ!今度こそ殺してやるっ!!!」
「っ!」
恐る恐る目線を上げて見上げた警官の後ろにある真っ赤な月に驚いた
命の危険が迫っているのだから月に魅入られている場合ではないのは分かっていたが、家康は赤い月に意識が吸い込まれるのを感じた瞬間、激しい痛みが全身を駆け巡った
この事態に警官も慌てた
家康は"目覚めた"からだ
「うぁぁぁああああ!!!」
「なっ!?くそっ!このタイミングで目覚めやがったか!死ねっ!」
「邪魔だ」
「なっ!?ぐぁあっ!!!」
全身を針で刺されているかのような痛みの中、家康の目に入ったのは例の転入生が警官を何かで斬っている光景であった
そのまま警官が倒れようとするのを阻止するように三成は警官を横に押し退け、家康の前へと立つと家康を見つめる
「うぅぁうっ!!!」
「おい」
「ぁぁあ!!!」
「チッ、面倒な」
赤子のように自身を守るような体勢で悶える家康に三成は心底、面倒臭そうに舌打ちをすると刀をどうやったのか、手品のように消すと家康に近付く
しかしそんな三成の様子に気付けぬ程に家康は全身の痛みにただ耐えるしかない
内心、家康は慌てた
もしかしたら刀で警官のように斬られるかもしれないと
しかし全身の痛みは一向に消えない
だが結果は、家康の予想とは違っていた
「おい、徳川」
「ぃあっ!!石、田っ!!?っぁあ!」
「少し吸うが今の痛みよりマシな筈だ」
「な、んの話をっぁ!!うゃぁっ!?」
突如、吸うと言い出した三成に痛みに耐えながらも家康は驚いた
コイツは何を言っているんだ
そればかりが頭を駆け巡り、おかげで少しだけ痛みが和らいだが、やはり体は思う通りには動かない
しかしそれに反比例するかのように三成は近付いてくると、倒れている家康に覆い被さり、首筋にかぶりついてきた
その瞬間、プツリと何かが破ける音が聞こえたかと思えば、痛みは薄れていき、頭から足の先まで痺れるような気持ち良さが流れていく
「ぁ、ふっ」
「っん」
「ひっぁ
……
」
「
…
はぁ、落ち着いたか」
「ぅ
…
」
「三成、終わったか?」
「
…
刑部か、遅いぞ!なんとかゃっ
…
」
三成が離れていくのを感じながら、家康は強烈な疲労感に襲われた
何やら他にも人が居るようであったがそれよりも疲労感と眠気に耐えられず、三成ともう一人の男の会話すら聞き取る事無く、気を失った
そして次に目を覚ました時に目に入ったものは天蓋のカーテンであった
しかし家康の家に天蓋もカーテンもない
瞬時に此処が見知らぬ場所である事を理解できた
「此処
…
は
…
」
「ヤレ
…
気がついたか」
「
……
えっと、貴方は?」
「ヒヒ、まぁ今は名乗るよりも状況を確認しやれ」
「
…
はぁ、まぁ
……
あ、そうだ!石田!!っぃ」
「ん?痛むか?
…
やはり吸血鬼の力であっても狼相手では中途半端にしか効かぬか」
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