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戌丸アット
2022-05-29 23:29:51
7078文字
Public
戦国basara
ハロウィンの夜に
三家(戦国basara)
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3
今日もいつもの朝
「いってきまーす!」
いつもの道
「おはよう、一緒に行っても構わないか?」
いつもの変わらない生活を送るものだと思っていた
「おはようー!孫市!今日も綺麗だねーっいで!?」
「ホームルームだ、さっさと座れ、前田」
もはや日常となった風景をクラス中が苦笑いをして見守る中、前田と呼ばれた生徒は照れながら席に座る
すると早速、隣の席の生徒が話しかけてきた
と、言っても労りの言葉だ
「おはよう、慶次!相変わらずだな、孫市は」
「いやいや、あのクールな感じがいいんじゃないかよー家康!」
「はは、まぁ孫市と呼ばせてくれるだけ優しいかもな!」
慶次の懲りない言葉に優しく微笑む家康と呼ばれた男子生徒は、徳川家康と言う徳川家と呼ばれる名門の跡取り息子だ
徳川家康と言う名前は襲名式で、そんなに古い風習を行っているのかと慶次を驚かせたのは記憶に新しい
しかしそんな事を思い出す前に担任の孫市が声を張り上げる
「静かにしろ、今日は転入生が来ている、入ってこい」
「
…
はい」
その瞬間、教室中がザワついた
その理由は入ってきた転入生が美しいと言う言葉の似合う美男子であった
元々、婆娑羅学園には美男子や美女は多い
それは学園がほぼ全生徒が御曹司や財閥の娘、息子たちや有名なモデルや芸能人と言った子供たちで溢れかえっているからだ
しかし転入生は段違いに違った美しさを持っていた
それは男ですら一目置くほどの美しさであり
肌は石膏
瞳はエメラルド
髪は絹で出来ているのではないかと思わせた
「うわぁ、すっげぇイケメンが来たなー家康」
「
…
え?あ、あぁ、そうだな」
「家康?」
しかし皆がザワつく中、家康だけは違っていた
一目見て、背筋が凍るような冷たさを感じたのだ
気のせいかもしれない
そう考えた瞬間、予感は確信へと変わった
転入生がこちらを見ていたのだ
勘違いと思いたかったが、転入生は目線を外さないので家康は確信した
だが、その為に教室中の生徒からも目線を向けられた
しかしすぐさま助けが入った
「石田、何をしている、早く名乗れ」
「
…
はい、私は石田三成と言う」
「はぁ
…
では席は
………
前田の隣しか空いていない、か
…
あそこだ」
「分かった」
流石にこれには家康も内心慌てるが慶次が居るのだから大丈夫だろうと自分に言い聞かせる
しかし家康の自己暗示に意味はなく、やはり石田三成と名乗った転入生は歩いている時でさえ家康へ視線を送る
がそんな事は気にしない男が居た
「はじめまして!俺、前田慶次って言うんだ、よろしくなー!」
「
………
あぁ」
慶次の持ち前の明るい挨拶に反応する所を見ると、どうやら敵意はないらしい
家康としては、もしかしたら美男美女の婆娑羅学園に居るには平凡な顔だから逆に目立ってしまったのかもしれないと思い、未だに視線を送ってくる三成に微笑んだ
「家康ー!一緒に帰ろうぜ!」
「あぁ、構わんぞ」
「今日は漫画の発売日なんだよー!」
「そういえば言っていたな」
「家康にも今度、貸すよ!」
「本当か?ありがとう!」
朝から授業が終わるまでずっと視線を寄越してくる三成は、穴があきそうになる程に家康を見て置きながら一切、話しかけてこなかった
なので家康も放置しようと決め込み、いつも通りに慶次と帰る事にしたのだった
「はぁ
…
」
「どうした?家康やけに疲れてるな」
「あぁ、まぁな、だがもう大丈夫だ!」
「そうか?無理すんなよ!」
「もちろんだ!ありがとう、慶次」
ずっと見られると言うのも疲れるもので、三成から離れた事で、家康は無意識に固まっていた体の緊張を解く事が出来た
するとそんな家康に気付いていたのか、慶次は漫画を読むのを止めて、心配そうにこちらを見てきた
そんな慶次のちょっとした優しさに微笑みながら、慶次の読んでいる漫画について尋ねようとした時、声をかけられた
見てみると警官で納得する
もうそんな時刻なのだ
「おい、此処で何してる、早く帰りなさい」
「あ、はい!すんません!」
「もう暗くなるのも早いもんなぁ、帰ろうか?慶次」
「そうだな!結構、寒いしっ
…
あ、家康、肉まん食べねぇ?」
「け、慶次
…
お前なぁ」
警官に話しかけられ、何もしていなくとも慌てて身なりを整えた二人は、足早に立ち歩き出すと帰路に着いた
しかし慶次が肉まんを食べたがってしまい、そんな気分にはなれなかった家康はコンビニで別れる事に決めた
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