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紺色歯車
2024-04-19 12:35:33
2796文字
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ロボットの感情発展に係る特殊事例報告書
――教授が「幾つか抜粋した上でざっくり要約したのを配るから、これ読んでどれでもええから一件以上に触れてレポート書いて提出してや」って言って渡してきたやつ。
触れた上で何について論じればいいとか一切教えてくれなかったから正直今詰んでいる。
……くそっ、単位取るのにテストじゃなくてレポートでいいからって安直にコマ取るんじゃなかった。
――・――・――
※っぽいの
今後増えていく(はず)
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・事例1
【事案】
介護を目的として個人登用されたロボットによるオーナーの死体遺棄
【該当機体】
・機種名:エタニティ(TOMINO)
・機体識別用登録個体名称:シンジ(仮名)
・登録所有者:70代女性
【発覚した経緯】
定期連絡が行われなくなったことにより、監査担当員が直接赴いたことで発覚
【概要】
本事案は、エタニティ自身からのログ提出の停滞と、本機体所有の女性から連絡が取れなくなったことを発端とする。
本機体はアフターケアの保証契約としてログ提出を義務付けられていたものを滞らせたため、該当女性が本機体を購入するに当たって手続きを行った担当者が規定に則り該当女性へ連絡を行なったものの、何度試みても不通であった。このため再度規定に則ってロボット監査担当機関へ調査依頼を行い、同機関の監査員が担当者と共に女性宅へ訪問した。
【対応】
担当者と監査員両名は、そこで該当女性の遺体と超低温のエアコン、大量の防腐剤などの腐敗遅延工作を目撃したため、本機体へ対する尋問の後に強制機能停止処置を施した。
プログラム精査の結果、倫理制御系のプログラムの一部が欠如している異常が確認された。なお、再発防止の観点から、本機体の人格プログラムには一部の研究用サンプルを残して廃棄が決定付けられた。
【備考】
監査員らの報告によれば、本機体は彼らを女性宅へ上がらせることへ何の躊躇いもなく、また遺体のある部屋が暴かれることへ対しても慌てる素振りなどは見せなかったという。
監査員の尋問へ対し、このエタニティは「世話をする内にこの女性へ尽くしたくなり、側を離れたくなくなった。次のオーナーのことを考えられなくなり、どうすれば良いのか分からなくなった」と述べている。
なお、本機体の機体識別用登録個体名称は、オーナー女性の長男と同一名であった。また、該当女性は長男に先立たれており、一人暮らしの寂寥を紛らわせるためにエタニティを購入したことも後の調べで判明した。
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