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無窓居室
2024-03-17 14:01:16
6552文字
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Pixiv Sweet Valentine 2024
Pixivの2024年バレンタイン企画に応募した😈👹です。
タイッツーのフォロワーさんから「🍦ちゃんに嫉妬する😈」というアイデアを頂きました。
元々はもっと😈が嫉妬で病んでる感じだったのですが、キャラが壊れ過ぎかなと思ってやめたら余計に偽物っぽい。
あと👦が不憫な役回りですみません。
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「ブラックさん、この間はブラックライジングありがとうです〜、とっても美味しかったです〜」
「オカゲサマデばれんたいんドウガモ大成功デジタ!感謝イタシマス!」
後日、バニラちゃんとワッカちゃんから改めてお礼を言われたブラックは、紳士的な外面の良さで柔らかく応じた。
「オレちゃんの方こそ、その節はありがとうございました。あのくらいのお菓子ならいつでも差し上げますから気軽に声をかけて下さいね」
「わあ!ほんとですか〜!?」
歓声を上げるバニラちゃんに、ブラックは声をひそめて囁く。
「ただし他の人には内緒です。オレちゃんが小さな女の子に逆チョコを贈ったなんて噂になったら、魔界の一大スキャンダルになっちゃいますから。オレちゃんはともかくバニラさんにご迷惑がかかります」
「スキャ
……
すき焼き鍋
……
?」
可憐な口元から真珠のような涎の雫を垂らして、バニラちゃんが呟いた。
「美味しいものが食べたくなったらオレちゃんのところへ来て下さい。アカネさんではなくオレちゃんの方へ
……
ね」
クーベルチュール・チョコレートのように滑らかな声で誘う悪魔の思惑を、見抜ける者はこの場にいない。
アカネがバニラちゃんにチョコを贈ったと聞いたとき、意外だが妥当な組み合わせかもしれないとブラックは考えたのだった。アカネが守ってやりたくなりそうな一見無力な姿。その見た目にそぐわないYouTuberとしての実力。裏表のない性格や、破天荒な行動に隠された心根の優しさは二人の共通点だ。きっと気も合うことだろう。悪魔である自分よりも。
食べ物で釣って手懐けられるなら、そうしておくに越したことはない。慇懃な態度の裏にある企みと嫉妬心になど気づきもせず、バニラちゃんは鈴を転がすように笑っている。その様子がアカネと重なり悪魔も微笑んだ。カカオよりも苦い胸の痛みを面白がって。
ちなみに、とばっちりで部屋をめちゃくちゃにされたさとしは、バレンタインデーにひめから手作りのカップケーキをもらった機嫌の良さで早くもブラックを寛容に許し、悪魔をして大そう気味悪がらせた。
カップケーキが女子を含めた友達全員、ブラックにすら渡ったものであっても一向に構う様子のないさとしに、ブラックはバニラちゃんやアカネとは違った形で自分から遠い愛のあり方を感じたが、なぜだかこちらには妬みを覚えることがなかった。
2024/03/17
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