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豆炭々炬燵
6003文字
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ちいかわ
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【ハチちい・あのちい・セイちい】はやくこっち側にきなよ
心も身体もでかつよトリオに愛されるお話。でかつよハチワレ・あの子・セイレーン×ちいかわ。ねつ造ご都合主義満載。ケモ×ケモ。何でも読める方向け。何でも美味しく食べれる方向け。
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深い深い森の奥。丸腰状態では到底生き残るのも不可能な場所は大きくて強い身体であればそんな些末な問題を気にする事すらない。
小さな身体で移動できる距離なぞ多寡だか知れている。今日も今日とて油断させた小さな子たちを楽しく追い掛け追い回す。ドスドス大地を蹴る足は逞しく、耳を劈く金切り声に追われている小さな子たちが悲鳴を上げ逃げ惑う。
ひとり、またひとりと減っていき終には独りぼっちになってしまった小さな子を追い詰めた大きなちぐはぐの子の大きなグルグルとした目が嗜虐的に輝く。
間髪入れず悲痛な小さな子の叫び声に驚いた小鳥たちが空高く舞い上がっていった。
「フーッ」
少しばかり乱れてしまった毛並みを整えていれば、大きなちぐはぐの子の身体にしては小さな耳が物音をぴくり拾う。
音の感じからして小さな子たちではない。なら以前会った大きな子かもしれない。期待を込めて大きなグルグルとした目を徐々に近付いてくる方向へ向ける。
「わっ!?」
「!」
勢いよく飛び出てきた相手が驚きに満ちた声を上げる。小さくはない、けれど何処か近しい雰囲気を漂わす相手に大きなちぐはぐの子がやや身構えた。
あまり見かけない大きな身体の二足歩行姿。大きなちぐはぐの子もするが、それでも四足歩行の方が動きやすいため大きな身体を持つ者は皆両手足で大地を蹴ると思っていた。
「え? なになに?」
一定の距離をあけ大きなちぐはぐの子が小さな頃の面影を残す大きな子の周りを歩く。
これは果たして此方側だろうか。値踏みをする大きなグルグルとした目に小さな頃の面影を残す大きな子が両手をグッと自身の胸に引き寄せる。
その時だった。
「
……
ぅ」
微かな呻き声。確かにそれは聞き覚えのあるものだった。僅かな隙間から見える小さい姿と白い体毛、ぴょこんと出た小さな耳に大きなちぐはぐの子の声が喜色に染まり、その大きな身体で小さな頃の面影を残す大きな子に飛び掛かった。
「ウワーッ」
「キャアーーーーーハッ」
間一髪躱されようが、興奮で金切り声を上げ大きな子ちぐはぐの子は追い掛ける。
二足歩行でのスピードなんて多寡だか知れているのに、後生大事に両手に包み込んだものを離さない小さな頃の面影を残す大きな子は息を切らさず走り続けた。
「ど、どうしよう! どこか、どこか逃げなきゃ! でも、どこに!?」
あえて速度を合わせて追い掛けてくる大きなちぐはぐの子の余裕すら気付けず、小さな頃の面影を残す大きな子は手の中で弱り始めている小さな白い子にも気付けず、大きな川が流れている場所へと追い詰められていった。
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