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豆炭々炬燵
6003文字
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ちいかわ
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【ハチちい・あのちい・セイちい】はやくこっち側にきなよ
心も身体もでかつよトリオに愛されるお話。でかつよハチワレ・あの子・セイレーン×ちいかわ。ねつ造ご都合主義満載。ケモ×ケモ。何でも読める方向け。何でも美味しく食べれる方向け。
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暗く深い海の底。陽の光も月の光も差し込まない冷たい海の底。
ぴったり小さな身体が入る檻の中。頑丈な檻をぶら下げている鎖を大きな鰭で掴み戯れに揺らす。
すると、中に閉じ込めている者のなき声が一段と賑やかになる。その様子をくすりと上機嫌に笑う鮮やかな赤い鱗を纏う大きな子。
肺呼吸が出来ない。空腹を満たせない。自死したくても自分一人じゃ如何にも出来ない。永い永い悪夢に捕らわれ続け嘆き呻く”永遠のいのち”を身を持って味わっている相手に赤い鱗を纏う大きな子が大きな前鰭でクスクス笑う口元を隠す。
「そっちもいいみたい」
赤い鱗を纏う大きな子の大きな目が赤く光る。視線の先、小さな人魚二匹が同じく”永遠のいのち”を味わっているもう一人の檻をご機嫌に揺らしていた。
檻の中に閉じ込めた者の悲鳴に合わせ鋭い歯をガチガチ鳴らす人魚たちに赤い鱗を纏う大きな子の笑みが深くなる。
──やっと見つけた見つかった
──ずっとずっと探していた犯人見つかって
──今はカラダにぴったりサイズの檻に閉じ込め海の底
赤い鱗を纏う大きな子のリズムに合わせて人魚たちが欠けてしまったコーラスで歌う。
自由自在に海の中を三匹が泳ぎ回る。ぐるぐる檻の周りを泳いでいれば、ふと赤い鱗を纏う大きな子の脳裏を過る小さな影たち。良くも悪くも小さな影たちが来てくれたお陰で犯人を捕まえることが出来た。
大きな右前鰭で頬を押さえつつ、赤い鱗を纏う大きな子がやんわり光の見えない海面を見上げる。
「う~ん。ちょっと顔見たくなったから出かけて来るね。お留守番よろしくー」
大きな身体をくねらせ瞬く間に浮上していくのを人魚たちは小さな手を振って見送った。
ぐんぐんスピードを上げ、あっという間に海面に顔を出して、この近海に来る前の記憶を引っ張り出す。
「たしか大きな陸地アッチだった気がする」
大波小波かき分けて泳ぐ赤い鱗を纏う大きな子は、薄っすら明るくなってきている空を背負い目的の場所へと泳いでいった。
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