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豆炭々炬燵
10897文字
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星のカービィシリーズ
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【デデカビ】一番星に手を伸ばす【小説詰め合わせ】
※新作ゲームのネタバレ含みます※
またまた大体ふせったーの妄想集めてまとめた感じです。
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◆充電中
それは何の前触れもなく現れた。
いつものようにコロシアム横、眠たげな眼をして横になっているデデデ大王に挨拶しようとカービィが駆け寄った時のこと。昨日まで無かったメーターらしきものがデデデ大王の足元付近から天に向かって聳え立っていた。
それは仰け反ってしまうほど高く、天辺にいたっては遥か先の雲さえ突き抜け目視出来ない。
ころり空を見上げたまま尻餅をついているカービィにエフィリンが聞きます。
「カービィどうしたの?」
近くにいた家来ワドルディたちもカービィの様子を見ています。
起き上がったカービィは天高く伸びているメーターのことを身振り手振り説明しました。けれど、エフィリンと家来ワドルディたちには見えていないようで皆なにも見えない空とカービィを交互に見つめては小首を傾げます。
「でも、そこにあるんだよね? ねぇ、デデデ大王には見えないのかな?」
早速カービィはデデデ大王にも懸命に体を使って説明しますが、気にしていないのか聞いていないのか大きな欠伸をひとつするだけ。目は変わらず眠そうですが、じーっとカービィを見つめるその視線は、
「そんなものあるわけないだろ」
と、物語っています。
誰も彼もこの天高く伸びるメーターが見えていない。カービィは他にもバンダナワドルディやメタナイトにも説明をして見えているかどうか聞きました。だけど、返ってくる答えは皆同じ。
「そんなものは見えないよ」
見えているのは自分だけかもしれない。長くながく伸びるメーターを見上げているカービィに隣で浮いていたエフィリンが聞きます。
「そのメーターの見た目はどんなもの?」
電球ほおばりの時に充電するメーターに似ているとカービィは答えます。
「そのメーターは今どんな感じなの? メモリはゼロ?それとも増えてる?」
カービィは視線を下に戻して、じっとメーターを観察すれば一番下のメモリがひとつだけピカピカ光っています。
「電球ほおばりと似ているメーターならどこかで充電できるのかも」
早速カービィとエフィリンはメーターの近くに充電スポットが無いか探しました。けれど、目ぼしいものは見つかりません。ならばと捜索範囲を広げますがそもそもメーターはカービィにしか見えず、充電スポットもカービィだけにしか見えなかったら他のひとには探しようがありません。
「見つからなかったね
…
。え! メーターのメモリが減ってるって!?」
デデデ大王の近くに戻ってきた途端、カービィが隣にいるエフィリンに伝えます。先程まであったメモリがすっからかんになってしまっていると。
なんでだろう。不思議に思いながらカービィがデデデ大王の前に来たその時。
ププッ。電子音とともに一番下のメモリが増えました。そのことをカービィが嬉しそうに言うと隣で浮かぶエフィリンも一緒に喜んでくれました。
だけど、やっぱり不思議でなぜ増えたのかさっぱり分かりません。
一番下のメモリが光っているメーターをじーっとカービィが眺めます。
ププッ。また電子音と共にメモリがひとつ増えました。
なんで、どうして。メーターの秘密をもっと知りたくてカービィはデデデ大王が横たわっている場所によじ登ります。
んしょ。登り切ったところで、視線を感じたカービィは辺りを見渡しました。
エフィリン、のじゃない。ワドルディ、たちのでもない。みんなカービィを見ているけれど、なにかが違う感覚に小首を傾げます。
一体どこからだろう。きょろきょろ見ていたカービィは、ふと横たわっているデデデ大王を見ました。
フイッ。デデデ大王が静かに目を逸らします。
感じていた視線がなくなった、気がする。カービィはデデデ大王の体をよじ登り、彼のまるくて大きいお腹の上に乗っかりました。途端、デデデ大王の目がじとりとカービィを見つめます。なにか言いたげな視線にカービィもじーっと見つめます。
これだ。カービィは感じていた視線の正体を突き止めました。メーターの正体は分からないけれど、自分を見ていた視線の正体が分かって嬉しそうに笑います。
ププッ。またまたメモリがひとつ増えました。
どうやらデデデ大王の傍にいるとメモリが増える様子。早速法則性を見つけたカービィはその日いちにちデデデ大王の傍にいてメモリが増えていくのを見続けようと決めました。
いっぱいになるまで、どれくらいかかるかな?デデデ大王のお腹から降りて彼が横たわる場所に腰かけエフィリンや家来ワドルディたちとそんな話をしていれば、順調に増えていっていたメモリがひとつ減ってしまいました。
おどろいたカービィは減ったメモリを戻そうと四苦八苦。メーターの周りをクルクル回ったり、わたわたと右往左往していると、ププッとメーターのメモリの量が増える電子音が聞こえます。ところが元に戻るどころか、ププ、ププププとどんどん増えていきます。
結局減った原因も増えた原因も突き止められず。謎は深まるばかり。
んしょっ。慣れた動きでデデデ大王の横にカービィがまた座ると、ププッとまたメモリがひとつ増えていくのでした。
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