豆炭々炬燵
1710文字
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【ドラクエ】受け継がれし記憶【ビルダーズ2】

1の世界を知っているからこそ2の世界を見てはむせび泣く


モンスターが仲間になるようになってからフィールドを探索できる範囲がグンっと広がった。空を飛び、崖を飛び越え、草原や海上まで駆け抜け、共に戦ってくれる。なんと心強いものか。
背に跨り地を駆け、尾に捕まり大空へ舞い上がる。のはいいのだが、度々間違えてしまうことがあった。

「別にいいけどよォ オレ、お前のこと担ぐしか出来ないぜ」

そう屈託のない顔で笑い肩に担がれ移動するのはこれで何回目か。自分の出番じゃないのかとキラーパンサーの目が心なしか寂しげに訴えかけてくる。いや本当はお前の背に跨り颯爽と駆け抜け風になる予定、だった。
しかしながら軽々と力尽きてもいない時に担ぎ何処に行きたいかと赤い瞳を楽し気に輝かせるシドーに向かって話しかける相手を間違えたと言う気力も気持ちもなく。

「おっ あっちか じゃあ行くぜ」

軽快な足取りで駆けだすシドーに担がれ揺れる中、次から声を掛け間違えないようと心に決めたのはこれで何度目か。なんてのを思いつつ徐々に近づく目的地を眺め続けた。