豆炭々炬燵
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【ドラクエ】受け継がれし記憶【ビルダーズ2】

1の世界を知っているからこそ2の世界を見てはむせび泣く


まさかと思った。インテリア家具的な位置で雰囲気を楽しむものだろうと軽く考えていたから余計にだった。
かつて世界の支配者である竜王の玉座。これをメインに玉座を間を作るのも中々乙なものでは?なんて、あれやこれや脳内で設計図を思い描く。思えば未だ玉座に座っていないことに気付き一先ず袋から取り出して気分だけでも味わうべく腰かけてみた。
結果。思いもしなかった出来事が起こり思考が一時フリーズした。丁度竜王の玉座を置いたのが水辺だったため、身に起きた出来事を目視することが出来た。これがもし、水辺や自身の姿が見える鏡の前ではなかったら身に起きた違和感を深く考えず受け流していたに違いない。きっと竜王の玉座に座ったから気分まで竜王っぽくなったで止まっていただろう。
しかし、視線の先に映る姿は紛れもなく竜王そのものであり放つ威厳や邪悪の中に漂う気品まで見事に再現されている。あまりの衝撃に額を押さえる姿まで竜王で再現され、更なる混乱と予想だにしなかった僥倖に言葉を失う。見れば見るほど竜王そのものの姿に次なる欲求が産まれる。今度は水面越しじゃなくてそのものを見たい見てみたい。分かっていたことだが玉座から降りれば元の自分に戻る。再び座れば竜王の姿になるも水または鏡越しでなければその姿を見ることは叶わず。

「どうした? この玉座に座ってほしいだって? 別に構わないぜ これでいいか?って なに土下座してんだ」
「は? あまりにも偉大過ぎてご尊顔を直視するのもおこがましい? 意味分かんねぇ 楽しいのかそれ?」
「今、一番充実した時間を過ごしてる? そいつは良かったけどよ もういいか なんかつまんねえ」

「だからと言ってルルに頼まないでよね モモガイいくら積まれたってやらないものはやらないから諦めなさい ってむせび泣かないでよ!? わたしが泣かしたみたいじゃない!」