ひろっぷ
2021-11-10 00:45:51
6963文字
Public 第五 ハス探
 

じゃしんとぼく②

ハス探のまとめ第二弾。いつも通り会話文のみが多め。



【タダより怖いものはない、わけではない】

………
『どうした。こちらへ来るとよい』
「聞いてもいいかな」
『なんだ』
「あなたが自分の肖像画に興味が無い事を前提に話すのだけど、ここ、邪教徒の住処か何かなの?」
『何故そう思う』
「何故ってその肖像画、薄暗さ、明らかに水中。僕は身の危険を感じてるからだけど」
『安心せよ。そんな輩はもうここに誰一人として残っておらぬ』
「まぁここに御本人が来るなんて事想像してないだろうしね。でもこの窓はすごいな。色んな魚がいる
……フ』
「何」
『いいや。そなたも人の子よなと思っただけだ』
あっそ」
『この部屋は好きに使え』
?何を言っているんだ」
『?』
「こんな豪邸、タダだって?そんなうまい話があるか。僕は見返りを求めない偽善者が嫌いだよ。何を考えているの」
『ふむ。そなたはそうなのだな』
「質問に答えて」
『ではこうしよう。我はそなたにこの部屋を与える。そなたはここで何をしても良いし、何を持ち込んでも良い。だが我も立ち入る事を認めよ』
勝手に入るってこと?」
『そうだ』
……………この部屋に見合う条件じゃない
『存外と我儘だな。では一つ』
「?う、なに?あなたの手は冷た、」
『情事は、我の好きな時に』
「じょうじ?」
『そうだ』
……ぅ、あ……えっ!?」
『どうした。そなたが釣り合わぬと申したのであろう』
「ばっ!そう、だけど!急に重くしないで!!」
『そなたの言い分は未だ謎が多いな。だからこそ愉快だが』
「馬鹿にしてる!?」
『愛いと言っている』
「愛っ!?う、うぅぁもうなんなんだこのひと
『それでどうだ、この条件ではまだ足りぬか』
「話聞いてた?急に重いって言ったの。する時は、聞いて」
『む。それはならん』
「どうして」
『そなたが拒むであろう』
「そりゃあ嫌な時は」
『それは許さぬ』
……いやだ」
『ならぬ』
「嫌だぁ
………………
「卑怯げほっこのひとほんと嫌だ。してる最中に言わせるとか最低だ
『そなたが頷かんからであろう』
「やっていい事と悪い事があるって知ってる?」
『知らんな』
「本気で嫌な時は泣くからね」
「いつも泣いておるではないか」
「生理現象だから!!」