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yoAi_mochii
2941文字
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安定の未機パロに不安定な日向くんのお話
狛日と少しカム日
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2
もし神座くんが日向の頭に住み着いてる。
『昨夜は午前2時47分までプレイしていましたね』
『今週のプレイ時間は累計31時間です』
『なお、閲覧履歴の87%が狛枝凪斗関連です』
全部把握しているが、神座は別に恥ずかしいと思わない。
日向だけ報告されるたびに精神的に死を迎える無限ループ。
神座は悪意がなく、ただ事実を述べただけだからこそ日向にとっては最悪だった。
『隠す意味が分かりません』
そう言われても、いきなり狛枝に告白できるわけがない。
それに、今になって別の問題も気になり始めていた。
――
自分の体は、今どういう状態なのだろう。
数え切れないほどのシミュレーションを繰り返してきたせいで、感覚だけならとっくに経験者だ。だが現実の自分は、間違いなく未経験のはずだった。
経験豊富だと思われるのも複雑だが、かといって未経験扱いされるのも今さら違う気がする。そう考えると妙に落ち着かない。もちろんそんなことを他人に確認してもらうなど死んでも言い出せない。
頼れる相手がいるとすればもう一人の自分だけ。
『僕とシミュレーションするのですか? つまらないことを言い出しますね』
「うるさい。で、やるのか? 」
『結論は既に出ています。ですが、それで納得できないのであれば確認しましょう』
「
……
後で馬鹿にするなよ」
『しません』
神座は即答したが、その返答が逆に腹立たしい。
プログラム内で散々「テスト」を行った後に神座は淡々と分析結果を告げた。
『結論から言います。ハジメは自分を未経験者だと思い込んでいますが、それは形式上の話です。』
『精神は既に多数の刺激パターンを学習しています。反応速度、耐性、感受性、全て初期状態とは比較になりません。むしろ経験値だけで言えば相当なものです』
日向は顔を覆った。
『むしろ問題は別にあります』
「まだあるのかよ
……
」
『全てのデータが特定個人へ偏っています』
「そ、それは......」
『理解できません。僕が存在する以上、ハジメの要求は全て満たせます。会話も可能です。理解も可能です。拒絶もしませんし裏切ることもありません。』
満面の紅潮に浮かぶ日向に神座は容赦なく続けた。
『それなのに、なぜ狛枝凪斗なのですか』
◆
おまけ
『ハジメ、あなたはまだ僕の質問に答えていません 』
『なによ』
『誤魔化しても無意味です。 』
日向はしばらく黙り込んだ。それから、世界の誰にも聞かれたくない秘密を打ち明けるように、小さく呟く。
「約束したから」
聞き慣れない単語に神座の思考が一瞬だけ淀む。
『約束?』
「いつか、俺のことを食べてくれるって」
『
……
』
その言葉の持つ意味
――
比喩ではなく、狛枝凪斗という存在が持つ狂気的な「愛」の形態
――
神座の頭脳は瞬時にそれを理解した。 理解できた。理解できてしまった。だが、理解したくなかった。
肉体を持たず、ただ概念のようにそこに存在するだけの神座は、その瞬間
――
。
「悔しい」という、ひどく熱く、ひどく不快な、人間っぽい感情を知った。
◆
おまけ2
『しかし、狛枝凪斗も相当重症です。』
「は?」
『本人は気付いていませんが』
神座の声はどこまでも平坦だった。
『最近の視線頻度、接触回数、会話時間、観察行動を分析した結果です』
「おい」
『お互い様ですよ』
「おい」
『むしろハジメの方が分かりやすいくらいです』
「やめろ」
『ちなみに今もこちらを見ています』
「は?」
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